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2004/11/05
【参院イラク特】齋藤議員、自衛隊派遣延長問題を首相に質す
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 参議院イラク人道復興支援活動等及び武力攻撃事態等への対処に関する特別委員会で5日、民主党・新緑風会の齋藤勁議員が質問に立ち、イラクの現状認識、自衛隊派遣延長の決定時期とその判断根拠等について小泉首相、大野防衛庁長官らに質した。

 齋藤議員はイラクの復興支援に向けては日本政府と米国政府との協調が重要と指摘した上で、サマワの治安状況把握がイラク自衛隊の派遣期間延長の判断基準となるとの考えを示し、「ある程度の見通しが立たないと踏み切れないと判断しているか」と小泉首相に質した。首相は「サマワは比較的安定した地域だと認識している。決して戦闘地域ではない」などとし、陸上自衛隊宿営地にロケット弾とみられる砲弾が撃ち込まれた事件等についても、「組織的な継続的な動きにはなっていないと見ている」とした。

 齋藤議員は「自衛隊延長の判断問題として、(サマワの)治安に危惧があるから慎重にしたいということではないか」と重ねて質したが、首相は「治安・安全面については十分な配慮が必要と認識している」などとする答弁に終始。齋藤議員は「確実に宿営地に向けて発射されている」として自衛隊の置かれた状況を深刻に受け止め、臨時国会の会期中に、国会・国民に対して状況を説明し、延長の是非について質すべきだと釘をさした。小泉首相は「(臨時国会閉会日の)12月3日前に決めた方がいいか、その後に決めた方がいいか、その時点で判断すればいい」として、国会審議を尽くすか否かの明言を避けた。

 齋藤議員は「自衛隊の派遣延長はすべきでない」との考えを改めて示したが、小泉首相は「撤退すべきでない。継続する」と言い放ち、期間延長ありきの首相の姿勢が浮き彫りになった。また、自民党内でさえも「延長する場合でも期間を限定すべきだ」との意見がある点に齋藤議員が言及し、小泉首相の認識を質したが、首相は答弁を回避した。

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