岡田克也代表は6日、大分県内の各地を視察するとともに、県知事・市長らとの会談、県連大会での講演など、精力的に日程をこなした。
岡田代表がまず訪れたのは、豊後高田市の「昭和の町」商店街。到着と同時に観光客らから歓声があがる中、駄菓子屋の夢博物館や商店街を見学。コロッケやアイスキャンディーなどを頬張りながら、商店街の人たちなどと気さくに言葉を交わしていた。
次に一行が訪れたのは、児童養護施設「光の園」。岡田代表は、児童とスタッフが一緒に生活をしている「しらぎく」やオフィスを見学し、子どもたちに声をかけて記念撮影も行いながら施設内を見て回った。その後、短時間ながら関係者とも懇談を行い、施設運営の現状などの説明に熱心に耳を傾けていた。
その後、大分市に入った岡田代表は、市内で広瀬大分県知事、釘宮大分市長と相次いで会談。続いて市内で開催された民主党大分県連大会で講演を行った。講演で岡田代表は、代表としての唯一の目標に「政権交代を成し遂げて、国民の手に政治を取り戻す」ことを挙げ、その実現のために、(1)党改革、(2)選挙、(3)政策、の三点について、地方組織の強化、候補者擁立作業の加速化、政権獲得の際に実行する政策の明確化など、成すべきことを具体的に列挙した。また外交・内政の諸課題についても、日米関係、イラク問題、政治とカネの問題、年金問題などについて、民主党の考え方を分かりやすく説明した。最後に岡田代表は、「全員野球でしっかり取り組み、気持ちを一つにして頑張っていく」と力強く決意を述べ、会場から大きな拍手が起こった。
また講演後には質疑応答の時間が設けられ、会場を埋めた参加者から、有事への対応の必要性や年金問題、若年層の雇用の問題、中越地震の被災者の皆さんへの支援のあり方など、非常に多くの質問が寄せられたが、「今の小泉政権ではダメだ」と自民党員から民主党員になったという農業者の男性が、地方で民主党が勝つためには「農業者の声を反映した政策を」と質問し、大きな拍手が起こるなど、活発なやり取りが行われた。
大分県での日程を終えた岡田代表は記者団に、知事・市長との会談について、地域の活性化などについて意見交換したことを明らかにするとともに、これまでの全国の視察を振り返って、「現場には現場の知恵があり、元気がある」とした上で、「地域を回っていく中で、民主党が取り組まなければならない課題が見えてくる」とし、「非常に有益だ」と感想を述べた。
なお今回の視察には、岡島一正衆議院議員らが同行し、県連大会で吉良州司衆議院議員、足立信也参議院議員らも合流した。
|