岡田克也代表は16日、党本部で定例記者会見を行い、小沢一郎前代表代行の副代表就任が常任幹事会で報告されたことについて、「これで名実ともに全員野球の形が整った」とし、「政権交代という共通の目的に向けて全力でがんばっていく態勢が整ったと嬉しく思っている」と所感を述べた。
明日開催される予定の、今国会3回目の党首討論については、「2週間に1回くらいということで、定期的に開くべきだと前から申し上げている」と前置きした上で、与党側の党首討論に臨む姿勢について、「党首討論を開いたから、総理はもう他(の委員会)に出てこないというおかしなルールも、もう一度白紙に戻してしっかり議論したらいい」と指摘。「これだけ課題山積の時に、1週間に45分だけ国会に出てくればそれでいいというのは、明らかにおかしいわけで、しっかりと必要な問題については説明責任を果たすというのが、国会のあり方、総理の責任の果たし方であると思っている」と、与党側の積極的な対応を要求した。また明日の党首討論で岡田代表は、(1)イラク戦争、(2)地方分権、(3)拉致問題、(4)政治とカネ、などの項目を取り上げることを明らかにした。
また、日朝実務者協議の結果を受けての所感を問われた岡田代表は、「まことに残念ながら成果はほとんどなかった」とし、「10名のうち2名は北朝鮮にいない、あとの8名は死亡している、という非常に残念な主張が繰り返されたこと。しかもその根拠が十分に示されていないことに対して、非常に怒りを覚えている」と述べた。そして、北朝鮮に対する残された12万5千トンの食糧支援についても、「元々25万トンを出すこと自身にわれわれは大きな疑問を感じてきた」と釘を刺した上で、12万5千トンを「出すことについては、そうすべきでない」と述べ、「ましてや、今の段階では本格的に国交正常化交渉に取り組むことがあってはならない」と改めて厳しく指摘した。
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