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2004/11/17
「一億円献金事件の真相をただす会」で村岡氏、事件関与を全面否定
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 民主党は17日、憲政記念館で民主党衆・参予算委員主催の「一億円献金事件の真相をただす会」を開き、日本歯科医師連盟(日歯連)から自民党旧橋本派への1億円裏献金事件で在宅起訴された村岡兼造元官房長官を招き、事情を聞いた。

 開会の挨拶に立った衆議院予算委員会の田中慶秋筆頭理事は、「証人喚問はじめ集中審議を民主党は求めているが、実現していない。そこで真相をただすための集いを開いた」と述べ、集会を後半国会における証人喚問実現への突破口としたい考えを示した。

 冒頭説明で村岡元官房長官は、「今年7月に新聞でこの事件を初めて知った。一切関与していないと主張したが、理解されなかった」と語り、事実無根、ぬれぎぬ、不当な措置だと主張した。また、身の潔白を証明するのと同時に、政治の世界を歩んできたものとして、政治とカネをめぐる国民の政治不信を払拭したいとの考えを示し、「国会で決定されれば証人喚問に応じる」と明言した。

 村岡元官房長官は、日歯連前会長の臼田被告が橋本元首相に1億円の小切手を提供したとされる平成13年7月2日から平成14年3月に政治資金収支報告書が提出されるまで、何一つ知らなかったと重ねて主張。「橋本会長、野中事務総長はじめ、会計責任者の滝川事務局長からも相談や協議は受けていない」と語り、旧橋本派の政治団体・平成研究会(平成研)の会計責任者である滝沢被告が東京地検特捜部の調べに対し、「領収書発行を断りに日歯連に出向く際、村岡元官房長官から橋本元首相の政策秘書を連れて行けと指示された」「領収書を発行しないことについて、日歯側に了解してもらったと村岡元官房長官に報告し、了承を得た」としている供述について「すべて事実無根」と否定した。

 村岡元官房長官は「なんで私が在宅起訴の処分を受けなければならないのか。スケープゴートにされたとさえ思う」と語り、民主党主導の真相解明を強く求めた。

 続いて、佐々木秀典座長はじめ原口一博衆議院議員、福山哲郎参議院議員が質問に立った。1時間を超える質疑では、平成研の政治資金収支報告書も金銭出納帳もパーティの収支報告書も村岡元官房長官は垣間見たことさえないこと、平成12年の段階で収支報告書では約19億円の繰越金が残っていることになっていたが実際には残金はないうえに出納帳に記録しないのが慣例化していたこと、会長代理という村岡元官房長官のポストは、平成研の規約にさえないもので何ら権限もなかったこと等が明らかになった。

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