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2006/05/29
【参院決算委】年金偽装問題の松井議員質問に厚労相が責任放棄
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29日午後、参議院決算委員会での質疑の中で、松井孝治参院議員が社会保険庁の出先機関である社会保険事務局および社会保険事務所における年金偽装問題を取り上げて質問し、これに対して川崎厚生労働大臣が責任放棄と取れる問題答弁を行った。

 年金偽装問題とは、年金を納めるべき人に対する実際に収めた人の割合を示す納付率が向上したように見せかけるため、努力して実際の収める人を増やすのではなく、社会保険事務所が申請なしに免除や猶予という制度を適用して、納めるべき人を減らすよう工作すること。当初京都で発覚した問題で、その後全国各地で偽装工作の実態が明らかになり、都道府県の社会保険事務局長や現場の社会保険事務所長の更迭などが相次いでいる。

 松井議員は、偽装問題の内部調査が進められている中で次々に新たな偽装の実態が露見していることは問題だとして、「厚生労働大臣はなめられているのではないか」と疑問を呈した。そして、現在の調査で全てが明らかにされるべきだとの立場から、川崎厚労相は、現在の調査結果に政治責任を負う覚悟で調査を進めるべきだと迫った。これに対して川崎厚労相は、「私が政治生命をかけたところで、報告してくれる人たちを相手にしているのではない。私の首が飛んだところで、誰が痛痒を感じるのだろうか」と答弁した。松井議員は、大臣は監督責任を放棄していて問題であり、また大臣にそのような発言をさせる組織も問題であると、厳しく批判した。

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