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2004/11/27
岡田代表、滋賀県内を視察し、県連パーティで講演も行う
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 民主党の岡田克也代表は27日、滋賀県に入り、愛東町マーガレットステーションの「あいとう菜の花エコプロジェクト」の視察、及び大津市内で開催された党滋賀県総支部連合会主催のパーティーで講演を行った。

 菜の花プロジェクトとは、菜の花を栽培し、菜種油を一般用に使用。そこから出た廃食油を精製処理し、軽油の代替燃料としてディーゼル車に供給。油かすは、肥料として活用する、循環型社会の構築を目指す循環サイクル。

 岡田代表は、菜の花プロジェクトネットワークの藤井絢子会長から、ネットワーク全体の説明を受けた後、建設中の菜種搾油精製プラントを見て回った。岡田代表は実際にナタネ燃料で動くトラクターに試乗し、排気口から出る排ガスに手を当て、「いい匂いがするね」と環境に優しい事実を実感。藤井会長は説明の中で、「こういうプラントは、山の中にあるのではなく、ここ愛東町のように、町のすぐ郊外の目に見えるところにあるのがいいんです」と話したのち、民主党への要望として、「ナタネを資源作物として位置づけたナタネ栽培支援制度の創設」、BDF(バイオディーゼル燃料)普及のためにBDFへの軽油引取税の非課税化」、「BDFを安心して使用でき、その利用促進にむけた品質基準の制定」の3項目を示し、国家プロジェクトとして進めていくよう要請をした。岡田代表からは、「バイオマスを推進していくことからもぜひ進めていきたい」と、民主党としても協力していく意向を示した。

 なお、この視察には、田島一成、田嶋要両衆議院議員、林久美子参議院議員が同行した。

 次に、岡田代表は、滋賀県連主催のパーティーで、「政権交代に向けた民主党の戦略」と題して講演を行った。

 この中で岡田代表は、「党改革」「選挙」「政策」の3点をキーワードに講演し、加えて外交問題にも言及。「日米関係は、日本にとって重要な関係だが、もっと懐の深い関係を築いていかなくてはいけない。さらにこれからは、日米外交の間で沈みがちなアジアとの関係を密接にしていかなくてはならない」と、日本外交のさらなる発展に向け、注文をつけた。

 講演の後、会場の参加者からは、「メキシコと自由貿易協定を結ぶと、アメリカの牛肉が入ってくるのではないか」「市民が政治に関心を持つようにするには、NPOとしてどのような活動をしていくべきか」「農民のための政策は」などといった質問が出された。岡田代表はそれぞれ、「民主党としては、全頭検査を求めていく。アメリカの牛は、把握し切れていない。メキシコを通してそれを求めていく」「この国の置かれた状況が国民に十分伝わっていないのではないか。それを伝えるため一緒にがんばっていきたい」「自民党の今までの農業政策は、大失敗であった。補助金行政、農業土木中心の農政から、農家への直接所得補償に切り替え、後は市場に任せる形態にしていく」などと丁寧に答えていた。

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