民主党の両院議員懇談会が3日、党本部で開かれ、今月19日から福岡市内で開催される予定の「民主党2005年度定期大会」の議案などについて報告・質疑を行った。
懇談会の冒頭、挨拶に立った岡田克也代表は、今国会を振り返って「この国会で明らかになったことは、小泉総理が、自民党が、国民に対してまともに説明しようという姿勢が全く見られない、この一点ではなかったか」と厳しく断じ、主に三つの課題を取り上げた。
まず、イラクに派遣された自衛隊の派遣延長問題については、「まだ決まっていないのに何を説明する必要があるのだという居直り」を批判した上で、「もし10日に(派遣延長を)決めるのであれば、それ以前に閉会中でも国会を開いて、そして国民に対してしっかり説明をする、その機会を民主党は全力を挙げて求めていかなければならない」と指摘。
政治とカネの問題については、「あの橋本元総理の、記憶にないというまさしく国民を愚弄したその弁明だけで済ませるわけにはいかないことはもちろん」とした上で、「通常国会で、この問題についてしっかりとわれわれが与党に対して迫り、結果を出すことができるように、これからさらにがんばっていかなければならない」との決意を披露した。
今年多発した災害の問題についても、「われわれが被災者生活再建支援法の改正案を出したにも関わらず、当然の300万円について、住宅の建設を含めるべきだという地元からも強い要望が出たこの一点ですら、政府・与党は認めようとしなかった」と厳しくその対応を批判しつつ、「間もなく雪の季節が本格化する、新潟は大変だと思う」と述べ、「それまでに何とかこの国会で法律を通したいという国民の願いも全く無視をしてしまう、それが今の小泉・自民党政権だ」と断じた。
岡田代表はこれらの点について、各議員に、「それぞれの選挙区において、有権者の皆さんにしっかり訴えていただき、そして民主党の対応についても伝えていただきたい」と要請し、懇談会で活発な議論を、と呼びかけて挨拶を締めくくった。
懇談会では、今国会の対応について報告と質疑が行われたほか、2005年度定期大会の開催及び議案についても、報告と質疑が行われた。
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