岡田克也代表は4日、山形県を訪れ、近藤洋介、伴野豊両衆議院議員、船山康江県連副代表らとともに、最先端技術の有機EL研究所の訪問、地元企業者らとの懇談、スーパー林道の視察、現在イラクに第4次派遣部隊を出している陸上自衛隊第6師団の駐屯地訪問など、精力的な日程をこなした。
まず米沢市の有機EL研究所を訪問した岡田代表らは、「有機ELとは、液晶に代わる次世代ディスプレイで、低消費電力で環境に優しいなど、大きな期待を集めている」など研究所長の説明を受けた後、研究所内を視察。岡田代表からは、「大量生産に向けての課題は」などの質問が出され、所長から、「高効率化と、コストの削減が一番の問題」などの答えがあった。その後、会場を移して地元企業者らとの懇談が行われ、岡田代表は、「日本は第一次産業、第三次産業も大事だが、第二次産業で食べていくのが基本だ。効率化を高め新技術を開発し、ある程度の成長を維持していくためにも、本来ある力を発揮できる政治や行政を実現できるようにがんばっていきたい」などと挨拶した。会場からは、「ここ米沢は、ものづくりのまち。ハードは充実しているが、ソフト面をテコ入れしていくのが課題だ」「有機ELをより発展させて、日本版シリコンバレーにしていきたい」「民主党には、幅広い地域活性化の政策提案をして欲しい」など、意見や要望が数多く出された。
次に岡田代表一行は、スーパー林道の「緑資源幹線林道 大江・朝日線」を、県関係者らの案内で視察。岡田代表は、林道建設によるメリットとデメリットの見極めをしっかりとしていくことが重要、などの認識を示した。
続いて岡田代表らは、陸上自衛隊第6師団の神町駐屯地を訪問し、駐屯地指令ら幹部と懇談。岡田代表は、「民主党はイラクへの自衛隊の派遣は反対だ。それは非戦闘地域であるかどうかの法的問題と、自衛隊員の安全確保に大きな問題があるからだ」とした上で、「しかし、派遣されたからにはベストを尽くしてもらい、無事帰還することを願っている」と述べた。駐屯地指令は、「私たちは政治の決定に従い全力で任務を遂行するだけ」などと述べた。懇談後、岡田代表らは、テレビ電話などがある留守業務センターなどの施設も見学し、イラクに派遣された隊員の留守家族の皆さんとの懇談を行った。出席者からは、「親として正直、もろ手を上げて賛成はできなかったが、自分で決めたことだから応援している」「初めはとまどいがあったが、テレビ電話やメールなどの現地からの情報が入ることにより、不安は消えた」などの声が寄せられた。
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