永田寿康(自民党ヤミ献金等解明本部事務局長・党調査局次長)、辻恵(同本部事務局次長)両衆議院議員は8日午前、東京地方検察庁に収支報告書虚偽記入罪に該当するとして、橋本龍太郎元首相、津島雄二衆議院議員、瀧川俊行氏(元平成研究会会計責任者)の3名を告発した。
告発後に国会内で記者会見を行った永田・辻両衆院議員は、日本歯科医師連盟から旧橋本派へのいわゆる1億円ヤミ献金事件に絡み、2002年3月及び2003年3月提出分の平成研究会の収支報告書が、「従来の繰越金が20億円くらいあることを前提に、そこに1億円を足して訂正」されたことに関して、橋本元首相の政倫審での発言などを踏まえると、「従来の繰越金の数字をそのまま書いたことは、虚偽の数字を書き込んだことになる」、「1億円を加算したということも、虚偽の数字を加算したことになる」として、「いずれの点においても、これは虚偽記載罪に該当する」として告発したことを明らかにした。
さらに永田議員は会見の中で、「政治資金収支報告書にでたらめな数字を書いていいということになれば、規正法の存在意義を根っこから否定しかねない重大な問題だ」などと厳しく指摘し、今後もこの問題を積極的に追及していく姿勢を明らかにした。なお、告発状は数日中に受理される見通し。
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