民主党の男女共同参画委員会は、「クォータ制に関する勉強・調査」のため、12月6日から8日まで3日間、韓国を訪問し、政府機関や各政党、大学などで意見交換を行うとともに、継続的な友好関係を確認した。
今年4月に行われた韓国での総選挙においては、女性国会議員の比率が、5.9%から13%にほぼ倍増したが、その大きな要因となったのは、同年3月の政党法の改正による比例代表におけるクォータ制の導入や、地域区(日本で言う小選挙区)で3割以上の女性候補者を立てた政党には女性推薦補助金が支給されるなどの法整備である。
どの訪問先でも訪問団が耳にしたのは、これら法整備実現には市民団体(女性団体)の働きかけが大きな原動力となったこと。彼女たちは、女性の政治参加を強く求めて国の女性政策に対する厳しいチェックや国会審議の傍聴を積み重ね、政府や各政党に圧力をかけるなど力強い活動を展開してきた。さらに大学の研究室では企業、NGOなどと連携した女性の人材開発(リーダーシップトレーニング)などを行い、女性の政治参加や社会での地位向上に向けて積極的に取り組んでいる。韓国ではこのような多方面での取り組みの有機的な結合が確実に成果を挙げている。
なお、今回の訪韓団の構成は以下の通り。
顧問 岡崎トミ子 副代表(参議院議員)
団長 水島広子 男女共同参画委員長(衆議院議員)
副団長 榛葉賀津也 男女共同参画委員長代理(参議院議員)
和田洋子 参議院議員
事務局長 西村智奈美 男女共同参画委員会副委員長(衆議院議員)
団員 寺田学 男女共同参画委員会副委員長(衆議院議員)
藤田一枝 男女共同参画委員会副委員長(衆議院議員)
山花郁夫 男女共同参画委員会副委員長(衆議院議員)
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