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2004/12/09
岡田代表と小泉首相の党首会談でのやり取りの概要
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 岡田克也代表が、小泉首相との党首会談後に行った記者会見で明らかにした、党首会談でのやり取りの概要は以下の通り。

 岡田代表は、会談の冒頭でまず、横田めぐみさんとされた遺骨が本人のものではなかった問題について、首相に対して「きわめて遺憾で重大な問題」と指摘した上で、「食糧支援については直ちに凍結すべきである。経済制裁も視野に置いて、北朝鮮側の誠意ある対応が果たしてなされるのかどうか、見極めるべきである」と発言。首相は「きわめて遺憾で、十分斟酌して北朝鮮に抗議する。誠意ある対応を求める。色々な調査も残っている。経済制裁の声はあるが、対話と圧力の両方ある」とし、食糧支援については「今すぐ実施する考えはない」と述べた。

 イラクに派遣されている自衛隊の派遣期間延長問題については、小泉首相は会談の場で「イラクにおける自衛隊の人道復興支援活動の延長について」と題したペーパーを読み上げた。岡田代表はこれに対して、「人道復興支援を継続する、というくだりがあるが、安全確保支援活動はどうなっているのか」と質問。首相は「それも従来と同じである」としたが、ペーパー自体にはその話は出てきておらず、「きわめて不誠実」(岡田代表)な答え。

 岡田代表はさらに、「非戦闘地域であるということの根拠を明確に分かりやすく説明してもらいたい」「1年間戦闘が行われないと判断した根拠を聞かせて欲しい」と質すとともに、「直前に与党の幹事長や(防衛庁)長官が行っただけで、本格的にサマワが安全であるということについて調査をきちんとしていないのではないか。隊員の安全確保の責任が総理にはあり、それが非常におざなりではないか」と質した。

 首相は、「他の地域に比べればサマワは安定している」とし、「住民は友好的であり、オランダ軍も治安が向上したということで撤退すると聞いている」と述べるとともに、「自衛隊は現地に展開しているが、今まで1発も自衛隊に向かって撃たれたことはない」とした。

 岡田代表は、首相が「説明責任を十分に果たしていないのではないか」と厳しく指摘し、「こういう形で閣議決定の直前に各党の代表を呼んで説明をするというのはきわめて遺憾だ。国会できちんと事前に説明をするべき」「少なくとも総理は月曜日のイラク特には出てきて説明すべき」とさらに質したが、首相は、「説明の時期は色々ある。通常国会もあるし、色々あるので、そこは自分が判断する」と答えるにとどまった。

 また岡田代表が、「サドル派の今後の動きについてどう判断しているか、サドル派が自衛隊を占領軍と認めているが」と質問したのに対し、首相は、「サマワの人は自衛隊を占領軍とは見ていない。勢力があるとしてもサマワにおいてはその活動は非常に低いレベルだと判断している」と述べた。

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