民主党の藤井裕久代表代行、鳩山由紀夫『次の内閣』ネクスト外務大臣、江田五月参議院議員会長らは13日午前、都内で東ティモールのグスマン大統領と会談した。
グスマン大統領は東ティモール独立に向けて活動を展開して、逮捕、投獄。江田議員会長は大統領釈放と東ティモールの独立に20年間にわたって尽力した経緯がある。同席した首藤信彦衆議院議員もNGOを通じて支援を行ってきた。
会談で鳩山ネクスト外相は、東ティモールの現状について石油・ガス開発をめぐる問題と日本の自衛隊撤退後の変化について質問した。グスマン大統領は石油・ガス開発についてはオーストラリアと諸問題をめぐって係争中であり、「開発は一筋縄ではいかない」と語り、将来的にはエネルギー開発への日本の関与を期待したいとする考えを示した。同時に、石油精製所を東ティモール内に設け、オーストラリアとの関係も正常化するとした。
自衛隊の撤退後に関してグスマン大統領は、「自衛隊はよくやってくれた。撤退後も自衛隊OBが制度再建に貢献している」と述べ、国連PKOが治安安定化に寄与している現状についても説明した。
首藤衆議院議員とのやりとりでは「インドネシアとの国境線の10%が確立していないのは大きな問題」とする認識をグスマン大統領は語り、解決を図っていく意欲も示された。
東ティモールの独立に、深く長く貢献してきた民主党議員に対してグスマン大統領は改めて謝意を示すと同時に、「再び東ティモールを訪れ、独立した姿を見て欲しい」と語った。
会談には藤田幸久国際局長、和田洋子、神本美恵子両参議院議員も同席した。
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