30日、都内のホテルにおいて「民主党パーティー 前進2006」が開催され、会場を埋め尽くす盛況の中で、小沢一郎代表をはじめとする幹部が政権交代に向けての決意を熱く語るとともに、参加者からは熱烈なエールが送られた。
最初に、広中和歌子パーティー実行委員長(副代表)が開会の挨拶を行い、小沢新代表の下で衆議院千葉7区補選に勝利したことなどに触れながら、物心両面で民主党を支えてくれている参加者への感謝を述べた。
続いてステージ裏から登場した小沢代表はまず、参加者に対して深くお礼を述べた。代表は、トップリーダーは若い人に勤めてもらい、自分はそれを支えていくつもりだったが、図らずも自分自身が代表になることになったと述べ、代表になった以上はその使命を果たさなければならないとした。そして、民主党の目標は政権交代、民主党政権の樹立であり、そこではじめて真の改革が実現できるとし、日本という国にとっての大きな役割を目指しつつ、皆さんと一緒に全力を尽くしたいと語った。
さらに小沢代表は、最終的に民主党政権を樹立するのは衆議院総選挙であるとしつつ、来年行われる統一地方自治体選挙およびこれからの政治を決定付ける参議院選挙の重要性を指摘し、参議院選挙で自公を過半数割れに追い込むことが必要であり、ここから大きな一歩が始まるとした。そしてそのために、夏までに候補者の擁立と選挙体制の確立を進め、参議院選挙で勝利しなければならないと訴えた。
小沢代表は、皆さんの期待を裏切ることのないよう決意を新たにするとともに、皆さんの更なる力添えを心からお願いすると述べて、挨拶を終えた。小沢代表の挨拶の最中、ステージに向けて声援が止まなかった。
続いて、連合の燒リ剛会長より来賓挨拶があり、高木会長は、政権を獲らない政党はネズミを取らない猫と同じだとして、小沢代表の下に民主党が政権につく日を期待しており、応援団としてできるだけのことをしたいと語った。
ここで、菅直人代表代行によって、来る10月に行われる衆議院神奈川16区補選の候補者紹介が行われた。小沢代表と心を一つにして頑張っていると語った菅代表代行は、補選公認候補者の後藤祐一氏を「なんでも実現することをモットーにし、それをブログに載せている『実現男』である」と紹介した。挨拶に立った後藤候補者は、官僚の限界を感じて立候補する決意を固めたとし、これから頭の中の民営化を進めると述べた上で、必勝への決意を表明した。
その後、渡部恒三国対委員長が登壇し、素晴らしい皆さんとともに今後の選挙を勝ち抜き、必ず民主党政権を樹立すると宣言して、乾杯の音頭を取った。
参加者とのしばしの懇談の後、鳩山由紀夫幹事長が中締めの挨拶を行い、なお多くの参加者が残っているのは民主党への期待の現われだと述べるとともに、小沢代表が変わるということは民主党全体が変わるということであり、これからは日本が変わるというメッセージを皆さんと演出していきたいと語った。さらに鳩山幹事長は、参加者にジャワ島地震の救援募金への協力を呼びかけた。この呼びかけに応じ、この日だけで444,990円もの募金が寄せられた。
|