31日に投開票された埼玉県知事選挙で、前民主党代議士の上田清司氏(55)が自民党県連推薦の元総務事務次官、島津昭氏(60)などを大差で破り、初当選を決めた。無所属で立候補した上田氏に対し、民主党は「友情支援」を決め、菅直人代表が小沢一郎自由党党首とともに応援演説に駆けつけるなど、連日党幹部らが精力的に応援。これまでの利権・しがらみ県政からの脱却を願う県民の期待に応える結果となった。
午後8時すぎに早くも上田氏の当選確実が報じられると、選挙事務所に集まった支持者らからは大きな歓声が沸いた。同30分、大きな拍手に迎えられて登壇した上田氏は、土屋前県知事辞任の経緯も踏まえ、知事交際費の100%情報公開など県政の透明性を高め、政治不信の払拭に努めるとともに、県内市町村の自立支援、首都圏4都県の連携強化、住基ネット見直しなど、「大胆な破壊と創造」を進めると表明した。
【投票結果=主要候補のみ】
当 上田 清司(無所属・新) 808092
島津 昭(無所属・新<保新推薦>) 451057
浜田卓二郎(無所属・新) 210198
板東真理子(無所属・新) 204389
高原美佐子(無所属・新<共産推薦>) 175137
投票率 35.80%
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