民主党『次の内閣』(ネクストキャビネット)は2日、閣議を行い、マニフェストに盛り込む政策項目について確認作業を行った。
まず、「新しい防衛構想」の考え方について、前原誠司・安全保障ネクスト大臣は「冷戦期のソ連を想定した大規模型の防衛構想を見直し、ミサイルの脅威やテロ等多様な危機に柔軟に対応できる新しい防衛構想を政権獲得後、2年以内に策定する」と説明。さらに弾道ミサイルに対する防衛手段として「その必要性を踏まえつつ、軍拡ではなく、現状の防衛予算の範囲内での組み替えを行い、費用対効果など総合的な観点から検討する」と述べ、了承された。
次に経済政策の総論的な考え方として、「最優先課題は『強い経済』の再生(案)」について議論がなされた。枝野幸男政調会長は「税金の使い方を変えるという基本的な観点から経済の再生を図る」と説明。その上で、(1)不安の解消で民間需要を引き出す、(2)「お金を貸せる銀行」をつくる、(3)税金の使いみちを大胆に変える、の3点を柱にすることで了承された。具体的な中身については政調会長一任となり、近くまとめたものを報告することとなった。
また「民主党政策集」(政策インデックス)について、本日までに各部門での議論を経てまとめられたものについて確認がなされた。引き続き、新たに政策集に盛り込む項目を各部門でまとめ、今月の中旬に開催される『次の内閣』閣議において具体的な案を提出する方向となった。
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