民主党の菅直人代表は5日、中国から来日中の呉邦国・全国人民代表大会常務委員会委員長と迎賓館で会談した。中国側から武大偉駐日大使、王毅外交部副部長ら、民主党から枝野幸男政調会長・衆議院議員、江田五月参議院議員、海江田万里衆議院議員、ツルネンマルテイ国際局長・参議院議員が同席した。
会談で菅代表は、北朝鮮問題6カ国協議をめぐる中国の努力に感謝の意を表し、問題の平和的解決にとって中国の存在が大きな力になる、と発言。呉委員長は、「核問題が解決できれば、米朝関係や日朝国交問題も解決できる」とし、核問題と拉致問題についてはパッケージで解決をめざすべきとの考えを述べた。
また菅代表は、中国・黒龍江省で旧日本軍の遺棄化学兵器から猛毒ガスが漏出した事件に言及し、犠牲者、被害者へのお見舞いとお詫びを述べるとともに、日本政府にしっかりした補償を求めていく考えを示した。
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