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2005/10/20
「議員年金廃止に向けた与党の歩み寄りは評価」野田国対委員長
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野田佳彦国会対策委員長は20日、国会内で会見し、19日に行われた党首討論に関して「多くの方々の印象を耳にしたが、総じて国益を踏まえたしっかりした外交論議ができたと、評価として大変高いものがあった」と述べ、党首討論開催を実現させた国会対策委員会の立場として「よかった」と率直に語った。今国会最後の26日党首討論実現に向けても衆参連携して環境整備を行っていくとの考えを示した。

 また、「まさに議会制度協議会開催の最中に、与党の議員年金に対する方針が大転回されたことを報道等を通じて知った」として、来年の通常国会で提出する運びとなっている与党の議員年金廃止法案について言及。「内容的には民主党案に、ある意味ではなりふり構わず近づいてきた印象だ」と語るとともに、「議員年金廃止に向けて与党が歩み寄ってきたことは評価をしたいと思う」と表明。同時に「与党が法案提出の方針を決めたということは、民主党の案を独自に提出する環境整備ができたと思っている」として、同日午後、議員年金廃止に向けた民主党案を提出することを明らかにした。

 今国会で法案を提出することの意味について野田委員長は、「与党は来年の通常国会で法案を提出するとしているが、ゴールは同じだし、来年の4月1日から施行を考えているというなら、わが党案をベースに今国会中に結論を出すべきと思うからだ」と語った。加えて、河野衆院議長から「今国会中に結論を得るよう努力を」との再三の要請があったことを踏まえると、民主党案をベースに与党も議論すべきだと重ねて指摘し、若干の修正に応じる考えもあることを明らかにした。

 また、委員長提案となるはずだった高齢者虐待防止法案が、「法の対象から老人ホームを外せ」といった乱暴な議論が自民党部会で出て、頓挫した問題にも野田委員長は言及。「25日に(開かれる)自民党部会の推移を見て、26日の厚生労働委員会で委員長提案ができればいいと思っている」と述べるとともに、頓挫する状況であれば民主党単独で法案を提出していくとした。

 さらに、教育基本法を審議する特別委員会の設置に向け、与党に働きかけていくことを明らかにするとともに、来週始めにもアスベスト(石綿)の健康被害対策をめぐり、被害補償や健康管理、被害拡大の防止など、国や企業が講ずべき対策などを盛り込んだ「アスベスト対策推進法案」(仮称)を提出していく考えを示した。

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