23日に投開票が行われた参議院神奈川県選挙区補欠選挙に関し、民主党公認の牧山ひろえ候補が惜敗との大勢が判明した同日夜、鳩山由紀夫幹事長が党本部で記者会見を行った。
この中で鳩山幹事長は、「大変素晴らしい候補者を擁立したが、善戦及ばず勝利をつくり出すことはできなかった」と述べ、「多くの支持者の皆さま方に、大変辛抱強く応援していただき、そのご期待に十分に応えられなかったことにお詫びを申し上げたい」とした。
その上で、牧山候補の「清新さはお会いして下さった方々には伝わったと思う」とし、前原新代表の改革の思いにも多くの反応があったことを指摘して、「多くの方々に熱心にご支援いただいたことに感謝申し上げたい」としつつ、「これを次につなげていきたい」との決意を述べた。
また今回の選挙の敗因として鳩山幹事長は、先の総選挙の影響をまず挙げ、「改革は小泉という思いが県民の皆さまに残っていた」とし、「一月の間に改革の旗を奪い返すまでには至らなかった」ことを「最大の理由」だとした。また、「牧山候補自身は大変素晴らしい候補者」であるが、「知名度の圧倒的な開きが最後まで響いた」とも指摘した。更に、低投票率であったことについても、結果的に組織力をもつ方に有利に働いたのではないかとの見方も示した。
これらについて語った上で鳩山幹事長は、「開票の分析をしなければ、より正確なことは申し上げられない」として、あくまで「現時点での敗因分析だ」として、今後さらに詳細な分析が必要だとしつつ、県内各地で「民主党がんばれとの声をいただいた」ことに改めて感謝の念を表明した。
また、牧山ひろえ候補も横浜市内の事務所で記者団に対し、今回の選挙結果を受け、「前原代表、鳩山幹事長をはじめ、多くの国会議員の皆さんにご支援いただいたことを有り難く思う。にも関わらず、このような結果になったことを、深くお詫び申し上げたい」とするとともに、選挙戦中に各地で、「温かい言葉を多くの皆さまにかけていただき、大変励みになった」と感謝の念を述べ、こうした「ご期待に応えられず、お詫び申し上げたい」と改めて語った。
牧山候補はその上で、「今後とも民主党へのご支援を」と述べるとともに、準備不足であったが、終わってみればあっという間だったと、率直に感想も述べた。そして今後も、改革の本当の中身を問いかけていきたいとの思いも改めて語った。
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