菅直人代表は17日、党の政権公約(マニフェスト)に盛り込む「高速道路無料化」の意義を検証するため、本州四国連絡橋の一つで兵庫県の神戸市垂水区と淡路島を結ぶ明石海峡大橋を訪れ、本四連絡橋公団職員の説明を聞くとともに、実際に橋を渡り、その利用状況などを視察した。
同橋は、6年前に立てた計画で昨年度1日あたり通行量4万台余と見積もっていたが、実際にはその半数強しかなく、金利負担が通行料収入を大きく上回った。このため、政府は今年5月に有利子負債1.34兆円を切り離す措置を講じたばかり。
説明を聞いた菅代表は、「無料化の効果が一番大きいのがこの地域と考え、見に来た。今日実際に徳島県の鳴門からここまで通って来たが、見た感じの通行量もガラガラ。今でも採算は合っていないが、別の財源で債務償還し、通行料を無料にすれば、特に四国側への経済効果は大きいのではないか。政権交代というダイナミズムがあれば、このような改革も実行できる」と記者団に感想を述べた。
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