民主党の岡田克也幹事長は31日、遊説先の奈良市内で会見し、爆弾テロの続発で国連の外国人職員が国外退去を決めるなど治安悪化の一途をたどるイラク情勢に対して強い憂慮を表明。また、自民党が選挙戦においてイラク問題に触れようとしないことについて「争点隠しの最たるものだ」と厳しく批判した。
岡田幹事長は、イラクの現情勢について「強く憂慮している。イラク国民の政府を早期につくることが求められる」と語るとともに、「こうなったことに対するブッシュ大統領、ブレア首相、そして小泉首相の責任はきわめて重い。大義のない戦争をやって1万人以上の人が亡くなった。改めて、世紀の愚行だったと言わねばならない」と指摘。自衛隊派遣や復興支援援助を決める前に、イラク戦争を支持してきた政府方針について国民に納得のいく説明を行う必要があるとの考えを明らかにした。
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