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2005/09/15
両院議員総会開催。17日の新代表選出を正式に了承




民主党は15日、党本部で衆院選後初の両院議員総会を開催した。岡田克也代表が退任を表明したことに伴う新代表選出をめぐり、13日の第343回常任幹事会で決定された特例規定に基づく代表選挙の実施に関して意見交換し、17日の両院議員総会で新しい代表を選ぶことが正式に了承された。

 第343回常任幹事会では、21日から開かれる特別国会を前に、新執行部体制の確立が急がれるとの観点から、党規約第8条第7項に基づき、両院議員総会で新代表を選び、事後直近の党大会で承認を得ることを決定。同時に新代表選出の両院議員総会を17日に開催することとした。同党規約では「任期途中で代表が欠けた場合には、選挙によらず、両院議員総会において代表を選出することができる。この場合、新たに選出された代表の任期は、欠けた代表の残任期間とする」と定めている。

 田名部匡省両院議員総会長の議事進行ですすめられた総会では、「代表選の議論の前に、選挙総括を優先させてほしい」「両院議員総会での代表選出でなく、党員・サポーターも参加した選挙を行うのが妥当」「両院議員総会の構成員には所属国会議員だけでなく、今回の選挙で惜敗した前国会議員や候補者も加えるべき」「次に繋げていくためにも惜敗した前職・候補者の意見も聞く機会をもってほしい」「いま民主党に求められているのは新体制確立に向けた迅速な対応だ」といった意見が続出。両院議員総会終了後に懇談会を開催するとした予定を変更し、総会のままで議論は4時間近く行われた。

 最終的には、「新代表選出・新執行体制の確立は急務」「代表選挙直前のルール変更はかえって問題」と、川端達夫幹事長が意見を集約し、新代表選出に向けた両院議員総会の17日開催が了承された。

 挨拶に立った岡田代表は「無責任に代表の職を投げ出すわけではない」と述べ、「代表職を受けた折、特に昨年9月の党大会で代表に再任されたとき、私の唯一最大の使命は民主党政権をつくることだと申し上げた。その意味は、民主党政権ができなければ、責任を取って辞めることを間接的に申し上げたものだ」と強調。選挙戦に入ってからはその考えを明確に示し、今回の選挙結果を受けて辞任表明に至ったことを改めて説明した。

 「みなさまに、そして全国のみなさまに、あるいは候補者として戦ったみなさまに心からお詫び申し上げる」と語り、結党以来7年、議席を延ばしていた民主党が、政権交代目前の今回の総選挙で多くの議席を失う結果に至ったことについて、「ひとえにリーダーである私の責任。力が足りなかったことを、国民のみなさま、民主党に投票してくださったみなさま、そして候補者のみなさまに対して心からお詫びを申し上げる」として、深々と頭を下げた。

 その上で岡田代表は「これから民主党が果たしていく責任は、参議院選挙、そして次の総選挙でしっかりと勝利し、政権交代してこの国を変えていく。それを実現していくことにつきる。次のリーダーは、それが実現できる力量をもった方が、この党にはたくさんおられるのでみなさんで選んでほしい」と述べた。

 また、「ひとつ希望がもてるのは民主党の候補者に2480万人もの方から投票していただいたこと」と岡田代表は語り、「議席は大きく失うというきびしい状況ではあったが、多くの方々から支持を得たことは大きな喜びだ」と謝意を示した。
最後に岡田代表は「政権を担うためにこの党は何をしなければならないか、何をすべきか。真摯な議論をいただき、必ず政権を代えて、この国を変えるというわが党の目的を次の選挙で果たしていきたい。私も縁の下の力持ちになって、新しいリーダーをしっかりサポートしていきたい」としめくくった。

 なお、両院議員総会後、総会での提案から、両院の国会議員・候補者として戦った総支部長の参加のもと、総選挙総括と党再生に向けた「両院議員・衆院小選挙区総支部長懇談会」が代表選挙に先立って17日午前に開催されることが決まった。
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