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2003/11/04
菅代表が閣僚予定者名簿を発表=田中知事ら民間人等3人起用
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 菅直人代表は4日夜、東京都内で記者会見し、民主党政権樹立時の「閣僚予定者名簿」を発表した。会見には、民間等から登用予定の田中康夫長野県知事、榊原英資慶応大学教授・元大蔵省財務官、山崎養世元ゴールドマン・サックス本社パートナーの3人も同席し、それぞれ抱負を述べた。

 菅代表は、「若干時間がかかったが、私としては最高のメンバーで名簿を発表できることをうれしく思う」と前置きしてから、6人の主要閣僚予定者名を読み上げた。

 無任所大臣(地方主権担当)予定者に指名された田中知事は、「私の原点はまさに現職の知事であり続けること、多くのまっとうに働く国民の目線に立った改革を帰納法的に実現していくことだ。長野で取り組んでいる30人学級や脱ダムなどの改革を踏まえ、国全体の制度・仕組みを根本から作り替える。これは県民の利益にもつながること」と表明。

 財務相予定者に指名された榊原教授は、「日本はこのままでは5〜10年で沈没してしまうという大変な危機感を菅代表らと共有している。小泉首相の功績は、もはや自民党では改革はできないということを国民に示したことだ。財務相として、予算決定プロセスの透明化、年功序列やキャリア・ノンキャリアの区別の廃止など大幅な人事改革、各局の権限の大臣官房への集中に取り組む」と表明。

 国交相予定者に指名された山崎氏は、「このままでは経済大国日本はナイアガラの滝壺に落ちて滅びる。自民党が一所懸命にボートを漕いでいるかのようだが、オールも持っておらず、客観的には滝壺に向かっている。日本経済を救う手段は、財政出動も金利政策も最早何も残っていない。唯一最後の手段は高速道路無料化だ。この内閣で『地方から豊かになる日本』を作る」と表明した。

 会見の様子はビデオでも配信(タイトル下にURL)。

<菅代表が4日発表した閣僚予定者名簿>

総理大臣:             菅  直人
副総理(外交・行革担当):     小沢 一郎
文部科学大臣:           鳩山由紀夫
無任所大臣(国会担当・幹事長兼任):岡田 克也
無任所大臣(地方主権担当):    田中 康夫
財務大臣:             榊原 英資
国土交通大臣:           山崎 養世

<国会議員(前職)以外の閣僚予定者のプロフィール>

田中 康夫(たなか・やすお)
1956年生まれ。一橋大学在学中の小説処女作「なんとなく、クリスタル」で80年「文芸賞」受賞。作家。2000年長野県知事に初当選。02年県議会で不信任、出直し選で再選。現在、長野県知事。

榊原 英資(さかきばら・えいすけ)
1941年生まれ。東京大学大学院修了。ミシガン大大学院。経済学博士。65年大蔵省入省。97年大蔵省財務官。99年大蔵省退官。現在、慶應義塾大学教授。

山崎 養世(やまざき・やすよ)
1958年生まれ。82年東京大学経済学部卒。大和証券に入社。94年ジョン・コーザイン前会長に強く請われてゴールドマン・サックス本社に入社。98年ゴールドマン・サックス投信代表取締役社長。同年ゴールドマン・サックス本社パートナー。2002年同社を退社し、徳島県知事選に挑戦、落選。現在、シンクタンク山崎事務所を設立し、政策提言活動を行う。

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