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2003/11/07
「自衛隊派遣を止める一票を」菅代表
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民主党の菅直人代表は、衆議院総選挙の投票日まであと2日に迫った7日、遊説先の千葉県柏市で記者会見し、最終盤を迎えた選挙戦の手応えについて「有権者の皆さんの熱気は相当に高まっている」と述べ、民主党への期待の盛り上がりに自信を示した。

 会見でまず菅代表は、バグダッド南部で同日ポーランド軍が攻撃を受けて死者を出すなどイラク情勢が悪化の一途をたどっているにもかかわらず、小泉首相が14日のラムズフェルド米国防長官の来日に合わせて自衛隊派遣を指示しようとしていることを批判。「日本はアメリカから出動命令を受けて従った、と世界中が受け止めるだろう。いつから独立国・日本は従属国になったのか。怒りを覚える」と強い口調で批判。「自衛隊派遣を止める一票を入れるのか、進める一票を入れるのか。それとも見過ごすのか」と述べ、自衛隊派遣問題が投票における大きな判断基準になるという考えを示した。

 また菅代表は、田中康夫長野県知事が民主党政権の閣僚予定者に加わっていることに対して全国知事会の中に批判的な意見があることに触れ、「中央の権限を地方に移すという仕事は、知事の仕事の延長線上にある。知事という立場がある人だからこそ、霞ヶ関官僚のコントロールを受けずにできる。現職知事から(担当大臣を)出すことにこそ、大きな意味がある」と反論した。

 最後に菅代表は、マニフェストをめぐる論争を軸に戦われてきた選挙戦について、「私たちは政策も顔ぶれも精一杯示した。あとは有権者の皆さんの選択だ」とし、「この重要な選択にぜひ参加してもらいたい」と投票を呼びかけた。

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