民主党の菅直人代表は25日の定例記者会見で、同日午後の衆議院予算委員会での質疑について、「いつでも政権交代できる野党がいることが、予算委員会の審議にも緊張感を生んでいる。『民主党政権ができればこうやれる』と示せたことは、いいスタートだった」と感想を述べた。
同時に、小泉首相の答弁ぶりについては、「相変わらず論点をずらし、逃げの答弁に終始している。逃げるために切り返すというのもいつものやり方だ」「あと3年続けるとしたらぞっとする」などと酷評した。
最大の焦点となっているイラクへの自衛隊派遣問題では、米国の政策について「国家の意思による戦争と国家の意思で統制できないテロとの違いをネオコン(ブッシュ政権の外交政策を牛耳る新保守主義者)が理解していないことが最大の問題。9・11テロ以後、米英両国はテロとの戦いを掲げて戦争を仕掛けたが、結果的にテロを拡散させているのが客観的状況だ」と指摘し、これに追随する小泉政権を批判した。
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