トップ > ニュース
ニュース
ニュース
2005/04/01
岡田代表、川崎市内で講演 外交・地域・年金など語り、意見交換
記事を印刷する



 岡田克也代表は1日夜、神奈川県川崎市内で行われた集会で講演し、アジア外交、地域再生、年金制度抜本改革などについて民主党の考えを明快に語るとともに、会場に詰めかけた聴衆と活発な意見交換も行った。

 「岡田克也代表と政権交代を語る夕べ」と題された今回の川崎市内での集会では、多くの地方自治体議員も参加する中、地元の計屋圭宏衆議院議員の挨拶に引き続いて岡田代表が講演。この中で岡田代表は冒頭、参加者の計屋衆院議員への日頃よりの支持に謝意を表するとともに、これまでの豊富な経験も踏まえての計屋議員の活動に、より一層の支援を呼びかけた。

 また岡田代表は、「政権を獲ることは、目的ではない」とし、「政権交代をして、政治をどう変えるか」が重要だとした。その上で岡田代表は、政治倫理の問題に触れ、旧橋本派のヤミ献金の問題一つにも誠意ある対応を一向に示さない小泉首相・自民党の姿勢を批判。政治資金の透明度一つをとっても、民主党がこれまで積極的に取り組んできたことを紹介し、「国民の皆さんに対して説明責任を果たしていく政党でありたい」との決意を改めて述べた。

 続いて岡田代表は、政策についても三点に絞って触れ、第一に外交問題を取り上げた。岡田代表は特に、「アジア外交が完全に行き詰まっている」点を指摘。「決定的に問題なのは、隣国との信頼関係がないことだ」として、展望の見えない小泉政権の外交姿勢に苦言を呈し、民主党のアジア重視の考え方を説明した。

 第二に地域再生と地方分権を取り上げた岡田代表は、自らの全国行脚での経験にも触れながら、地域には「新しい芽、新しい試みがある」とし、これらを国が阻害することのないよう、思い切った地方主権・地方分権の実現こそが重要だと指摘。小泉内閣の唱えるいわゆる「三位一体」改革は、「省あって国なし」でしかないと切り捨て、地方で押さえ込まれていたエネルギーが出てくるような政策を、民主党は積極的に実現していくことを、具体例も挙げて改めて明らかにした。

 第三に社会保障制度、とりわけ年金制度の抜本改革の問題について岡田代表は触れ、国民の多く皆さんが、現在の年金制度について、「将来、もたないのではないか」との不安を持っているのではないかと指摘。社会保障全体の見直しという名の下で、先送り・ごまかしを行うことは断じて許されないとして、今日決議も採択された、今秋までの年金制度抜本改革の骨格をつくる議論に臨む強い決意を語った。

 最後に、民主党代表として政権交代への意欲を改めて強く示して講演を終えた岡田代表には、対外援助と近隣国との関係、年金改革と税率、都市と地方の連携、教育問題、介護保険制度改革、少子化問題など、多岐にわたる質問が次々に寄せられた。岡田代表はそれらの質問に、時には笑いも誘いながら、「ごまかしではなく、率直にお話したい」として、一つひとつ丁寧に答えていた。

 集会の最後には、計屋衆院議員が再び挨拶に立ち、「政権交代なくして、日本は変わらない」と力強く呼びかけ、参加者から大きな拍手を浴びた。なお、この集会には樋高剛衆院議員らも参加した。

記事を印刷する
▲このページのトップへ
Copyright(C)2024 The Democratic Party of Japan. All Rights reserved.