衆議院統一補欠選挙告示後、最初の週末となった16日、小沢一郎副代表は宮城県入りし、仙台市泉区内2カ所で党公認候補の応援演説を精力的に行った。
聴衆に拍手と声援で迎えられ、笑顔で手をふってからマイクを握った小沢副代表は、「小泉政府は内政、外交の問題ともに行き詰ってしまっている。このまま、自民党・小泉政治(の存続)を許していたならば、みなさまの将来生活、日本の国の平和を守っていくことができなくなる恐れがある」と述べ、その点をよく考えてほしいと呼びかけた。
関係悪化が危ぶまれる対韓国、対中国関係にも言及。このままでは日本・韓国・中国それぞれにとって望まれる未来はないとの見方を示し、「おもねるのではなく、日本人を代表する政府として、毅然とした態度で筋道を通した議論をし、お互いが納得できる結論を導きだす。日本の国益を代表した政府としての対応をとらなければいけない」と語った。
国民の健康を損ないかねない重大問題であるにも関わらず、米国産牛肉の輸入再開ありきで議論されているBSE問題をめぐる日米関係についても小沢副代表は懸念を示した。「それぞれの政府は国民の利益を代表して、国民のために言うべきこと、やるべきことをやっている。なぜ日本政府だけは、なぜ小泉内閣はそれができないのか」と、嘆きの声を上げた。このまま小泉政権が続けば、日本国民の生活そのものを守れなくなる日がくることを恐れていると語った小沢副代表は「日本の政治を変えなければならない」と聴衆に力説。従来の権力構造に染まっていない政党、政治家が政権をとる以外に日本の政治を変えていく方法はないと指摘し、「しがらみ・利権と関係のない政権ができることによって初めて本当の改革はできる」と熱弁。今回の統一補欠選挙、とりわけ宮城2区で勝利していくことの必要性を力強く訴え、「この仙台から、この補選によって政治を変えていく。それによって日本の将来を確かなものにしていく第一歩にしていこう」とアピールした。
演説会には達増拓也『次の内閣』ネクスト文部科学大臣も応援に駆けつけた。
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