岡田克也代表は20日、党首討論を終えた後、国会内で記者団の質問に答え、「なかなか具体的な答弁を聞けなかった。もう少し踏み込んだ答弁をして欲しかった」と、党首討論の感想を述べるとともに、小泉首相の逃げ腰の姿勢を批判した。
まず郵政問題について岡田代表は、「民営化して、果たして35兆円もの金額を、きちんと貸付けできるのか、全く分からない。その辺りの具体的な話が全く出てこない。総理も自民党も、党内での内向きな議論に終始しないで、より具体的な議論に入って欲しい」と述べ、自民党内における国民不在の混乱にきつく注文をつけた。
また外交関係については、「小泉総理の努力が不足している。歴代内閣が積み上げてきたことが大きく後退している。もっとアジアに関心をもってあたって欲しい」との見解を述べるとともに、わが国の国連安保理常任理事国入りの問題についても、「近隣諸国にはっきり反対と言わせるような外交をしていることは、由々しき問題だ」と、小泉外交の失敗を厳しく指摘した。
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