民主党憲法調査会は25日、党本部で総会を開催し、衆参両院の憲法調査会報告について説明が行われたほか、党憲法調査会役員会から提示された論点を踏まえ、憲法改正国民投票法制についても、活発な議論が行われた。また、民主党「憲法提言」の策定に向けて、5つの小委員会の現在の議論の状況についても報告が行われた。
総会の冒頭、小川敏夫事務局長の司会の下、まず岡田克也代表が挨拶に立った。この中で岡田代表は、衆参両院の憲法調査会の報告について、「今までの議論を集約し、非常にいいものが出た」とし、「党の中での議論の際にも大きな参考になる」と指摘。本日の総会については、「いわば中間報告的なもの」であるが、憲法についての「わが党としての考え方を集約していかなければならない」として、活発な議論を呼びかけた。
続いて衆参両院の憲法調査会の報告について、まず枝野幸男衆議院議員が衆院側の調査会報告について、「5年間議論してきたことを客観的に整理したもの」と紹介。参院側についても簗瀬進参議院議員から報告が行われた。
次に憲法改正国民投票法制について、枝野幸男党憲法調査会長より、党憲法調査会役員会から提示された論点について詳細な説明が行われ、これをもとに参加した国会議員らとの間で活発な議論が展開された。具体的内容に大きな異論はなく、取り組み方についても、自民党のペースに巻き込まれることのないよう十分留意し、わが党として主体的に議論を行っていく、などの認識を確認した。
また枝野会長からは、民主党「憲法提言」の策定に向けて、として党憲法調査会の5つの小委員会(第1:「総論」、第2:「統治機構」、第3:「人権保障」、第4:「分権」、第5:「国際安保」)の議論の状況について報告も行われ、今後、広く国民の皆さんと議論を交わし、コンセンサスをつくっていく旨も明らかにされた。
なおこの総会には、民主党の歴代の憲法調査会長(鹿野道彦常任幹事会議長、仙谷由人政策調査会長)や事務局長(江田五月参議院議員会長)らも含め、多くの国会議員が参加した。
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