トップ > ニュース
ニュース
ニュース
1998/04/08
菅代表が外国特派員協会で講演
記事を印刷する



 菅代表は、8日、日本外国特派員協会の昼食会で講演した。2年前の厚生大臣在職時に続いて2回目の登場。各種マスコミ調査での「次に総理にしたい人ナンバーワン」の登場ということで、会場には内外マスコミの特派員や記者など約250名がつめかけ、協会事務局の話ではキャンセル待ちが出るほど。
 司会者から「麻雀点数計算機の発明者」と紹介された菅代表は、「次にお招きいただくときは『大発明家』として」と会場を笑わせて、本題へ。

 まず新しい民主党の結党の経緯と、政界再編の見通しについて触れ、「アンチ○○でのグループづくりが終わり、考えの近い人たちが集まった現在が政界再編の折り返し点」「自民党が左右二つに割れたときが終点だが、政権の座にある間は難しい」などと述べた。

 また自民党と民主党との違いについては、「自民党はカメレオンのような政党で、いつでも色が変わっていくから、差を説明するのは不可能」との解説に会場は爆笑。「政権にあること自体が目的で、なにをしたいかは官僚任せ」の自民党に対して、民主党が政権をとったときのビジョンとして、官僚にコントロールされない「国民が作る内閣、国民の立場に立った内閣」と「民主的な江戸時代の政治構造の分権型国家像」のふたつをあげた。

 現在の橋本政権については、「政権を実際に運営している官僚政治の失敗。危機管理は官僚がもっとも苦手」として、官僚任せの政権運営を厳しく批判。また「今の日本の状況は1929年頃のアメリカに似ているが、そういう道を歩んではならない」として、「平成ニューディール政策」と名付けた政策私案を紹介。「従来型の土木中心の公共投資から福祉、環境、教育インフラづくりの生活環境公共投資へ転換をはかるべき」などと述べた。

 質疑応答では会場からたくさんの手が上がり、「自民党が割れたときは誰といっしょにやるのか」とのストレートな質問には、一瞬困ったなとの表情を見せながら「自民党は日々変わるものですから…」と答え、また会場には笑いの渦が起こった。

記事を印刷する
▲このページのトップへ
Copyright(C)2025 The Democratic Party of Japan. All Rights reserved.