平成10年度予算が8日、参院本会議で可決・成立した。民友連からは角田義一議員が反対討論に立ち、「政府と与党が本音と建て前を使い分け、国民をあざむき続けてきた」と抗議した。
角田議員は予算案に反対する理由として、(1)焦眉の課題である景気回復への有効な対策がない(2)金融機関の救済、支援のための公的資金投入の仕組みが含まれている(3)歳出構造が改革されていない――と指摘し、最後に「総理の責任は橋本総理1人しか担うことができない。政策転換をするならきちんと国民に説明し、責任の取り方を明らかにすべき」と主張した。
しかし、橋本総理はこうした国会での追及に応えることなく、この後、記者会見で政策転換を表明した。
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