イラクにおいて邦人が襲撃されて行方不明となり拘束されたとの日本時間10日未明の情報を受け、民主党のイラク邦人拘束事件対策本部は10日午後、国会内で第1回の対策本部会議を開催した。
冒頭、まず挨拶に立った川端達夫幹事長は、「イラクが相変わらずこういう危険な状況にある」ことを指摘するともに、「邦人がこういう事件に巻き込まれたことはきわめて遺憾なこと」などと述べた。同時に川端幹事長は、「党としてできる限りのことをしたい」として、「政府の対応のあり方を含めてしっかりとした議論と行動を」などと呼びかけた。
続いて鳩山由紀夫対策本部長(『次の内閣』ネクスト外務大臣)も、事件発生後の民主党としての取り組みについて触れた。この中では、10日未明、事件発生との情報を受け、同日6時に島聡危機管理監(役員室長代理)により、対策室(構成:北橋健治役員室長・藤田幸久国際局長)が設置されたこと、同日朝の役員会で対策本部設置の方針が確認されたこと、外務・防衛合同部門会議において外務省より事実関係の聴取を行ったこと、午前の常任幹事会で「イラク邦人拘束事件対策本部(仮称)」の設置が正式に承認されたことなどについて、経緯の説明が行われた。
続いて外務省から事実関係の聴取と質疑が行われ、対策本部の構成について確認を行うとともに、今後の党としての対応についても協議が行われた。
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