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６日午後の衆議院本会議で、民主党提出の医療３法案のうち２案が審議入りし、柚木道義・岡本充功両議員が趣旨説明に立った。
「小児医療提供体制の確保等のために緊急に構ずべき施策の推進に関する法律案」の趣旨説明を行った柚木議員は「地域の事情に配慮しながら、必要なときに安心して小児救急医療が受けられる体制をつくること」「小児医療にかかわる医療従事者の養成や確保、配置、労働時間の管理などを適切に行い、良質で適切な小児医療体制をつくること」が急務であると指摘。民主党提出の法案は、財政上の支援や、医療従事者の労働条件の改善、また人材養成・確保のために必要な施策の実施など、国や地方自治体などの責務を定めていると説明した。さらに小児医療費負担の軽減を図る措置についても言及した。
また、小泉政権では抜本的な医療改革が先送りされ、医師の過重労働の解消に繋がっていないとの認識を示した上、少子化時代を迎える日本が「医療格差社会」や「健康格差社会」にならないためにも、法案を成立させるべきであると力強く主張した。
続いて岡本議員が「医療を受ける者の尊厳の保持及び自己決定に資する医療情報の提供、相談支援及び医療事故等の原因究明の促進等に関する法律案」（通称「医療の安心・納得・安全法案」）の趣旨説明に立った。
岡本議員は「良質かつ適切な医療が提供されることに加えて、医療に対する安心感、医療を受ける人の納得、医療の安全をどのように高めるかは、喫緊の課題である」と指摘し、政治の責任は「過去の医療制度改革の総括を行い、置き去りにされてきた医療の質の向上という大きな課題に対し、この機会にきっちりと結論を出すこと」との見解を示した。
その上で岡本議員は、法案の概要を説明し、医療内容の十分な説明、診療情報の積極的な開示、医療事故を未然に防ぐ体制整備などについて定めているとした。「医療免許を持つ議員の一人として、また実際に病院で診療を続ける議員として、現場の声を届けたいという思いで法案を作成した」と岡本議員は表明し、医療の安心、納得、安全を確立することで医療の質を高め、医療財政改革のみでは得ることのできない満足感を、医療を受ける多くの国民の皆さんに与えることを目指す民主党案への理解を求めた。
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