11日、自民党議員の公職選挙法違反事件による議員辞職に伴い実施される、衆議院千葉7区の補欠選挙が告示された。
この日の午前、菅直人新代表代行や内山晃衆院議員らは、松戸市内で街頭演説を行い、日本再生ののろしを上げようなどと、詰めかけた聴衆を前に力強く民主党の主張を訴えかけた。
この中で内山議員は、昨年の総選挙に際して、郵政というたった一つのテーマで訴えかけた小泉首相の手法を問題視。「本当の改革は、民主党でなければできない」と力強く訴え、小沢一郎新代表を先頭に、「反転攻勢をここから始めていく」との決意を語った。
続いてマイクを握った菅代表代行はまず、「小沢一郎さんと一心同体の菅直人です」と呼びかけて大きな拍手を浴び、単に民主党の再生ではなく、小泉政権5年間でボロボロになってしまった日本、千葉を再生しようなどと呼びかけた。
その上で菅代表代行は、自民党の金権政治は、残念ながら先の総選挙でも変わっていなかったとし、二度とそうしたことの起こらない政治を構築することの重要性を強調。小泉首相の言う改革についても、不良債権処理の一方で莫大な税金が投入されている実態や、道路公団の民営化によっても全ての道路をつくることに何の変わりもない点などを分かりやすく説明した。そして、自らが臨んだ国会論戦を紹介し、ムダづかいを無くした事例について1円も説明できなかった小泉首相を厳しく批判。小泉政権5年間で生まれつつある社会は、ホリエモン、ヒューザーに代表される粉飾決算、耐震偽装の「後は野となれ山となれ」のルール無き規制緩和の社会だと、痛烈な指摘を行った。
そして、格差社会、下流社会という言葉が残念ながらはやり言葉になってしまったとし、特に若者の世代がこうした問題に真剣に取り組んでいった時、日本の再生が始まるとして、「日本再生ののろしを上げよう」と力強く訴え、聴衆から大きな拍手を浴びた。
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