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2006/04/12
渡部国対委員長ら会見 がん対策基本法案の審議入りを強く要求
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 渡部恒三国会対策委員長らは12日午後、国会内で記者会見を行い、特に衆議院厚生労働委員会でのがん対策基本法案等をめぐる与党側の対応についてコメントした。

 渡部国対委員長はまず、「民主党は、医療改革の優先課題をがん対策と考え、法案を出した」ことを改めて指摘し、厚労委においても、「国民の皆さんの健康を守るために一番関心を持たれているこのがん対策について、審議したいとお願いをしてきた」にも関わらず、与党側が法案を提出せず、民主党のがん対策基本法案についても「審議に下ろしてもらえないという状態」だという現状について、厳しい口調で言及した。

 そして渡部国対委員長は、「民主党が新しい体制になったために、審議拒否を強化するのでは、などという噂がわずかながらあるそうだが、そんな考えは全くない」と釘を刺した上で、「かつての55年体制の野党のように、なんでも反対するような野党ではない」とし、「国民のお役に立つ、国民の皆さんの暮らしを豊かにするために大事なことは、積極的に賛成をするし、国民の皆さんのためにならないことは、賛成するわけにはいかないのは当然のことだ」などと述べた。そして、「厚生労働委員会で、わが党の理事の皆さんは、早くこのがんの問題を審議したいということで与党にお願いしているのであって、われわれが審議拒否をしているわけでは全くないので、誤解のないように報告させていただく」と指摘した。

 荒井聰国対委員長代理も、就任にあたって、「緊張すると同時に、大変楽しみにしている」と改めて抱負を述べた上で、この厚労委の問題に触れ、「現場は一刻も早く議論をしたいという熱い思いでいる」と指摘し、「日本の医療制度を語るためには、がんの問題を避けて通れない」、「がんの問題こそ、日本の医療制度の様々な矛盾点が端的に表れている」などと述べて、がん対策の重要性を改めて強調した。

 渡部国対委員長は記者団の質問に答え、「早く与党側が、今われわれが最も関心を持っているがん対策法案を出してくれることを願うと同時に、わが党が提案しているがん対策法案を、委員会の審議の場に下ろしていただく、この二つ以外に、他の委員会でどうこうするという考えは全くない」と改めて強調したほか、平野博文国対委員長代理も、「私どもは、審議を拒否をしているのではなく、逆に自民党がわが党のがん対策基本法の審議を拒否しているという現象になっている」ことを指摘し、「早く審議を拒否しないで法案を下ろして下さい、早く与党が法案をお出し下さい、というのが私どもの基本の認識だ」などと語った。

 山井和則衆院厚労委筆頭理事も、「まず医療費抑制ありきの政府案」を厳しく批判しつつ、がん対策と小児救急の二つを事例にとりながら、「具体的に苦しんでいる方やご家族の声を代弁しながら、それとトータルのシステムの議論を並行してやっていこうというのが民主党の考え方だ」などと説明した。渡部国対委員長は、こうしたやり取りの締めくくりとして、改めてがん対策法案も含めて「1分でも1秒でも早く審議に入りたいということだ」と語り、会見を締めくくった。

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