民主党『次の内閣』ネクスト厚生労働大臣
仙谷　由人


　いつもご支援ありがとうございます。

　いよいよ医療制度改革の審議が始まります。

　「希望格差」「健康格差」、国民の日常生活に対する不安が大きく増しています。「将来の医療費増大を抑制しなければ」の掛け声の下今回の政府「医療制度改革関連法案」は提出されました。しかし、医療費をただ抑制していくだけでいいのでしょうか。本当に必要な医療を現在の私達は受けられているのでしょうか。

　皆さんの地域に小児科の先生は何人いますか。産科の先生は、各科の専門医の先生は何人いますか。「病院のベッド数あたり」の医師の数、そして看護婦の数も全く少ないのが日本の現状です。つまり、医療現場で働く方々は少ない人員体制で健康・生命を守ろうと過酷な労働条件で必死に勤務されている方が多いのです。

　一方、「患者」としての我々は日々、どのような医療を受けているのでしょう。報道でみる標準的な治療を受けられない自分の地域の病院に不安・不満を感じたことはありますか。医師からの説明に不安を覚えたことはありませんか。自分が受けている治療が本当に「標準的な治療」なのか、考えたことはありませんか。

　医療費が増大する、それ自体は深刻な問題でしょう。しかし、それを一律にただ抑制すればいいものではありません。本当に必要な医療とはなんなのか。まずそれが大前提でなければなりません。医療は私たちの生命の問題です。私達民主党は安心、安全に治療を受け、納得して負担できる医療提供体制の構築をめざします。

　本日からの審議、政府の法案の矛盾、大きな問題を指摘し、これからの我が国に一体なにが必要なのかを解明し、そして我々の案を提案してまいります。どうか叱咤激励、ご意見をよろしくお願い致します。このページで委員会審議の経過をリアルタイムにお伝えしてまいります。