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2006/04/18
「民主党として本格的な政権交代実現めざす」小沢代表、会見で


 小沢一郎代表は18日午後、定例の記者会見を党本部で開催し、政権交代実現への決意や非自公勢力との協力、靖国神社問題、教育基本法改正問題、千葉7区補選への取り組みなどについてコメントした。

 小沢代表は記者団の質問に答える形で、まず細川連立政権成立時を振り返り、「議会制民主主義のオーソドックスな政権の交代ではなかった」とした上で、「国政選挙で政権が交代する」という、「成熟した民主主義国家で見られるような本来の本格的な政権交代」をめざす姿勢を明確にし、「本格的な政権交代のはかれる民主主義を根付かせたい」との意欲を強くにじませた。そして、その最初の挑戦が細川政権」だったが、「今度は、民主党として本格的な政権交代を実現させたい」と語った。

 また、小泉首相が自民党内への働きかけに強い警戒感を示しているとされる点について問われた小沢代表は、「自民党は政権を維持したいという人たちの集まり」で、「それが唯一の求心力だ」とし、「政権にある限り割れることはない」との見方を示し、小泉首相に、「そんなムダな努力はしないとお伝えを」と語って記者を笑わせた。また同時に、「民主党単独で過半数がとれればそれに越したことはないが、そうでない場合は反自公の勢力と協力するのは当たり前の話だ」との見方も示した。

 靖国神社問題については、大きな意味で靖国神社は戦死した人を祀る所だとした小沢代表は、「それ以外の人を祀る所ではない」とし、「天皇陛下も参拝していただけるような、本来の靖国神社の姿に返すべきである」との考えを改めて示し、「間違いを正すべき」として、「具体的には政権をとったらやる」などと述べた。

 与党で提出が検討されていると報道のある教育基本法改正の問題については、教育基本問題調査会でかなり内容を詰めてきていると報告を受けているとした上で、拙速を避けつつ、「わが党の考え方をきちっとまとめた上で、対応すればいい」として、その考え方をまとめていく意欲を示した。関連して、基本政策の取りまとめについても問われた小沢代表は、「まだ若干曖昧さを残している問題が幾つかある」とした上で、「私自身も機会を見つけて考え方を述べながら、みんなで議論して、是非ともきちっとした明快な結論を、基本政策として得たい」との考えを語った。

 衆議院千葉7区の補欠選挙に関しては、「わが党の今までの色々な問題の経過を踏まえて、不肖私も代表に選ばれて、そして直面する補選だ」と指摘。ここで国民の皆さんの支持を得ることが、「今後のわれわれ民主党の再生、評価に、大きな影響を及ぼすことだろう」とし、「みんなで1票1票積み重ねて、勝利を得たい」との意欲を力強く語った。
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