12日午前、党本部において第357回常任幹事会が開かれ、来る通常国会を「安全国会」とすることを確認するとともに、雪害対策本部の設置などを承認した。
会議は川端達夫常任幹事会議長の司会の下に行われ、冒頭前原誠司代表が挨拶に立ち、「この一年間、国会論戦をはじめ、全て国民のために頑張っていきたい」と決意を述べるとともに、この国会を「安全国会」と位置づけ、子供・建物・乗り物・食べ物という四つのものの安全を守るために全力を尽くすと述べた。そして、「カネを削って、自民党政権が作ってきた巨大な借金を返すだけでよいのか」と問題提起し、ムダを削りつつも国民の安全のために必要なところにはお金を使うべきだと語った。また代表は雪害対策本部の設置に触れて、予算措置を求めるだけでなく、党の運動として現地の声を聞いて対応していくと述べた。
続いて鳩山由紀夫幹事長が、前原執行部の体制の下で、今年前半にはばらばらと言われない党としたいと語った後、幹事長に一任されていた本部職員の人事配置などについて報告した。幹事長はその中で、4月を境として、再度配置を大幅に見直す計画を述べた。
野田佳彦国会対策委員長は、今年も参院と連携しつつ与党と対峙していく決意を述べるとともに、衆院国土交通委員会において17日に小島ヒューザー社長の証人喚問を行うことが決まったこと、補正予算については政府の施政方針演説などの前に十分な審議を行うよう求めていること、などを報告した。平田健二参議院国対委員長は、参院においてODAに関する特別委員会の設置がすすめられていること、17日に内閣委員会で子供をめぐる問題の審議を行うこと、19日に国土交通委員会において耐震偽装問題に関する参考人質疑を行うことを報告した。輿石東参議院幹事長は、18日に参院の民主党・新緑風会の研修会を行うことを報告した。松本剛明政策調査会長は、今年の目標として、徹底的に議論する場を設けること、テーマについては選択と集中を行うことなどを報告するとともに、本日午後と明日午前に次の内閣としての集中討議と課題別協議を行うことを報告した。
次に報告・承認事項に移り、まず鳩山幹事長がJR羽越線事故対策本部、雪害対策本部の設置および20日午前に両院議員総会を開催することを報告し、承認された。続いて安住淳選挙対策委員長より、北海道議補選(函館市)、岩手県議補選(花巻市)、横浜市議補選(青葉区)に関する候補者公認の報告があり、承認された。なお、鳩山幹事長は常任幹事からの質問に答えて、本年に予定されている代表選挙は、規約を踏まえつつ、周りの状況に埋没しない形で実施すべきだと考えると語った。
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