民主党『次の内閣』は12日午後、国会内で集中討議を開催。公務員制度改革、医療制度改革、分権改革について特に集中的に討議を行ったほか、通常国会に向けての焦点課題への対応についても議論を行った。
冒頭、挨拶に立った前原誠司ネクスト総理大臣(代表)は、「対案・提案型路線を貫くためにも、皆さま方のご奮闘を」とまず呼びかけた上で、国会対応に言及。この国会は「安全国会」だと改めて指摘し、子どもの安全・建物の安全・食べ物の安全・乗り物の安全をどう確保していくかということが、「今国会の最大のテーマだ」と強調した。同時に、税金のムダづかいを削ることの重要性に触れ、医療・年金などに関しては、「必要なことにはお金を使うことも必要」だとの考えを示した。
前原ネクスト総理は更に、通常国会中に内政ビジョンと外交・安全保障ビジョンを出すと改めて表明し、「ビジョンとして入れるべきだというテーマについては、早い段階で部門会議で議論し、ご提示を」と呼びかけるとともに、「国民の目線に立ったしっかりとした議論」を行っていくよう要請した。
鳩山由紀夫ネクスト国務大臣(幹事長)も挨拶に立ち、「今年が民主党にとっても国民の皆さまにとっても大事な年だ」と強調するとともに、『次の内閣』ネクスト大臣に対し、「更なるご健闘をお願いする」などと呼びかけた。
松本剛明ネクスト官房長官(政策調査会長)は、幾つかのテーマについて改めてしっかり議論を、との前原ネクスト総理の要請を受け、「徹底した議論を行う場を設けていく」との意向を述べるとともに、各部門会議においてはテーマを絞って、「選択と集中」の原則を基本に議論を展開していくよう要請。通常国会では「安全」が大きなテーマとなるとし、何らかの合同会議の設置について検討を進める考えも明らかにした。
なお、この日の集中討議では、渡辺周ネクスト総務大臣から公務員制度改革について、仙谷由人ネクスト厚生労働大臣と古川元久医療制度改革作業チーム座長からは医療制度改革について、枝野幸男分権調査会長からは分権改革について、それぞれ説明があり、出席者間で活発な討議を行ったほか、164通常国会で提出が予想される重要法案や争点政策課題についても各ネクスト大臣などからの説明も踏まえて議論が行われた。
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