20日午後、韓国民主党韓和甲代表の一行が羽田孜最高顧問を表敬訪問し、同席した松本剛明政調会長(衆院議員)、白眞勲国際局副局長(参院議員)を交えて懇談した。
懇談は政治から歴史や文化など広範囲な話題をめぐって、友好的な雰囲気の中で進められた。とりわけ、竹島問題などをめぐって摩擦が起きている日韓関係については、羽田最高顧問が「率直に話をすべきなのに、総理大臣がそれをしない」と日本側の問題を指摘し、韓代表は「日韓が対立しないことがお互いの利益であり、政治的に扇動すべきではない」としつつ、日本が海洋調査をする際の事前通知がないことなどの問題を指摘した。
韓代表は、韓国民主党の外交政策は、日米との友好、中露との親善であり、北朝鮮の核問題についても六カ国協議の枠組みの中で日米韓が協力していくべきだと語り、この問題が解決した後には六カ国による共同安保体制をとるべきだと語った。
また白国際局副局長が、自分は韓国系であるにもかかわらず民主党内で登用されていると語り、韓代表は両国でそれが進めば良いと述べた。また、金大中大統領時代に日本に要請した定住外国人の地方参政権については、この5月に行われる韓国の統一地方選挙で先に実現することが示され、これに対して松本政調会長は民主党がいちはやく取り組んでいるがまだ国民的コンセンサスが得られていないと応じた。
韓代表と羽田最高顧問の間では、サッカーのワールドカップに続いて、野球でも同じことが出来ないかなどど未来志向での話題が飛び交った。
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