党の教育基本法に関する検討会(座長・西岡武夫元文相)の第1回会合が、25日夕国会内で開かれ、フリートーキングで意見交換がなされた。
冒頭挨拶に立った西岡武夫座長は、「政府は連休前に閣議決定する。国会で本格的な議論が始まる前に、党としての意見をまとめる」と述べるとともに、「本来なら国会冒頭に提出すべきもの」だとした上で、「にわかに仕掛けるやり方は邪道」と厳しく政府・与党の姿勢を批判した。また、「国民の期待に応えなければならない」と党の責任を強調した。
さらに、西岡座長は検討会の副座長以下の役員を提案し、了承された。
次に鈴木寛事務局長が、昨年4月の教育基本問題調査会の作業部会報告「新しい教育基本法の制定に向けて」を説明。
意見交換では、今の日本社会の現状に対する憂慮の念、愛国心の歴史的意味、共生の精神などさまざまな角度から真摯な意見が出された。
終了後、記者団に対して西岡座長は「5月1日午後3時から、かなりの時間をとって方向性を見つけ出したい。キチンとした党としての対応をしていく」と述べ、取りまとめ作業を急ぎ、党としての教育基本法を明示する考えを示した。また、「大きな法案であり、駆け込みで立法すべきでない」と政府の対応を批判した。
検討会の役員は以下の通り。(敬称略)
座長 西岡武夫
副座長 藤村修、佐藤泰介
事務局長 鈴木寛
事務局長代理 笠浩史
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