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2006/01/19
【衆院国交委】なぜ判明した時止めなかったかを追及 三日月議員
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民主党から最後の質疑に立った三日月大造議員は「偽装したこと、見逃されたことも許されないが、分かった時点で止めてくれよ、というのがテレビの前の国民の切実な思い」であるとして、アトラス設計から千葉設計あてのFAXによって明らかになった2004年3月8日の件を取り上げ、確認を各参考人に求めた。

 これは、港区の物件の打ち合わせで横浜の千葉設計事務所に出向いた際のこと。三日月議員は、このアトラス設計からのFAXを参考人に手渡し、四ヶ所猛、徳永豊両参考人にFAXを見ていないかを質した。両人とも見ていないと答えたが、徳永参考人は「構造の話をしていて、間違いを姉歯氏にしていた」と答え、この時点で、耐震強度に問題があり、構造計算書の偽装が明らかだったことを認めた。徳永参考人は「私には構造の知識がなく、偽装を認識していない」と答えたものの、「上司に報告したのか」との三日月議員の質問には「あります。報告書を作った」と答弁した。このため、少なくとも平成設計の幹部は強度に問題があることを認識できたことになる。

 アトラス設計からのFAXには、最初に「仮定荷重不足・設計対応力不足など多量にあるので解り易い箇所を示します」とあり、「断面設計対応力で4分の1程度に小さい応力で設計している」、「kh(水平方向地盤反力係数)の入力間違い」、と「ほぼ全て変更になりますので、是正による数量の増加は、数千万単位になります」と指摘している。

 さらに、三日月議員は偽装物件のリストを示し、「ここでおかしいと思ったら建設を止めるべき立場あったのではないか」と四ヶ所参考人らに詰め寄った。四ヶ所参考人は「偽装なんてやってるとは、もうとう思わなかった」として、違法性の認識はなかったと強弁した。

 また、三日月議員は、清和会(自民党森派)のパーティー券の購入、代金の振込み先がヒューザーだったこと、また、森派から返金されたとされる代金が、ヒューザーから返金されていないことを明らかにした。

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