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2005/05/18
イラク拘束邦人・斎藤氏の勤務先調査に基づき、対策本部会議開く
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 民主党のイラク邦人拘束事件対策本部(本部長:鳩山由紀夫元代表・『次の内閣』ネクスト外務大臣)は18日、国会内で第3回会議を開催。外務省からイラク邦人拘束事件の最新情勢の報告を受けたほか、鳩山本部長自ら16日にロンドンを訪れて行った斎藤昭彦さんが勤務していた民間警備会社の「ハート・セキュリティー社ロンドン支店」での会談内容について鳩山本部長が報告を行い、今後の対応について協議した。

 冒頭、挨拶に立った鳩山本部長は、ロンドンでの会談について、「ハート・セキュリティー社の規模は、予想されていなかったが、必ずしも大きなものでないことが判明した」と語り、同社は襲撃地点さえ明確に把握していなかったこと、鳩山本部長らの指摘で初めて現状を知り、1日を要して襲撃地点に関して同社なりに調査を行い、訂正報告が17日夕に民主党にもたらされたこと等を明らかにした。また、帰国後に斎藤さんの弟に現地調査結果を報告し、民主党の行動に感謝の意を示していただいたこと等を語った。

 また、外務省からの報告では、24時間体制で臨んでいた外務省緊急対策本部が、夜間の人員等を削減するなど、若干縮小されたことが明らかになった。縮小に至った経緯・判断規準等について外務省は、「職員の健康上の配慮もあって」などとするだけで、明確な規準は示されなかった。また、13日夜に行った襲撃事件生存者からの聴取内容についての報告もあった。生存者が事件後に現場に戻った際、何体であるかも判別できないような焼け焦げた状態で数体の遺体があったが、「斎藤さんの生死、消息は不明」と公表する根拠について外務省は、イスラム過激派のサイトに斎藤さんのパスポートが提示されていることから焼かれることなく斎藤さんはその場を離れていると判断したことを明らかにした。

 協議ではハート・セキュリティー社の規模ひとつとっても日本国内の情報だけでは把握しきれない中、現地調査することの必要性があらためて指摘された。また、イラク情勢は一段と悪化し、情報収集が困難を極めている現状などの指摘もあった。

 対策本部としては1日も早い斎藤さん救出に向け、多方面にわたって働きかけを行っていく。

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