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2006/03/01
鳩山幹事長、モンゴル与党第一党幹事長と政党間協力につき懇談
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 鳩山由紀夫幹事長は1日、都内でモンゴルの与党第一党モンゴル人民革命党のサンジャー・バヤル幹事長と会談。良好な政党間交流を進めることを確認するとともに、温暖化の影響が見られるモンゴルの環境保全や農業・産業発展等に対する日本の協力のあり方、日本の子どもたちの心のケアにモンゴルの大自然を活用できないか等に関して意見交換した。
 
 懇談は日本モンゴル友好議員連盟事務局長でもある古賀一成衆議院議員の司会で進められ、枝野幸男憲法調査会長、山田正彦『次の内閣』ネクスト農林水産大臣、福山哲郎役員室長代理、大畠章宏組織総局長、末松義規国際局長が同席した。
 
 冒頭、挨拶に立った鳩山幹事長は同日がモンゴル人民革命党85周年に当たることに言及し、「記念すべき日にお目にかかれるのは光栄」として来日に謝意を示した。
 
 また、「モンゴル経済は好調、喜ばしいことだ」と語るとともに、日本経済は好転しつつあるが地域経済は厳しいものがあると分析してみせ、「地域・ふるさとを大事にする民主党として政権交代が必要」と改めて強調した。

 鳩山幹事長が代表だった2001年当時、モンゴルの環境大臣の「環境が非常に苦しい状況にある」との発言を受け、地球温暖化の影響を視察すべく党の現地調査団として枝野・福山両議員を派遣したことを報告。「こうした環境問題をはじめ、民主党がどういうおつきあいができかも懇談のなかで話し合いたい」と述べた。

 それを受けて挨拶に立ったバヤル幹事長は「記念すべき、われわれにとっては非常に喜ばしい日にお目にかかれてうれしく思う。将来における関係に期待している」と発言。21世紀には新しい目で見つめあい、複雑な地球でどうやって各国が助け合って暮らしていくか等についても議論しなければならないとの認識を示した。

 また、社会主義の時代にも与党として政治を担い、現在も与党の座にあるのは社会主義圏でも大変少ない存在であると自らの政党の歴史を語ったうえで、複数政党制導入後の15年間はそれ以前の70年とは全く違う歴史を歩んでいるとも説明。「モンゴル国においても民主化は大事、人民革命党も大きく改革を実施していかなければならない。その意味でも民主党とさまざまな協力をしていきたい」と述べた。民主党に学ぶことが多いとも重ねて語り、民主党のマニフェストに高い関心を示した。

 意見交換のなかで福山議員は枝野議員とのモンゴル訪問とあわせ計5回モンゴルを訪問したことを報告するとともに、ウランバートル市の高校との交流や留学生との日本での交流などを重ねているとして、日本への留学体制の整備等に大いに関心を寄せていることを明らかにした。また、最初の関心事であった地球温暖化の問題について引き続き意見交換していきたいとの意向を示した。

 山田議員は農業の専門家の立場から発言し、日本の農業者からの依頼を受けてモンゴルの大平原を見てきた印象として、「シリコンオパールという素晴らしい土壌が、耕作もされずに見渡す限りそのまま残っているのは大変なこと。土壌としては最高の土だ」と語り、日本の農業技術協力によってモンゴルに新しい農業を確立してはどうかと提案した。

 また、現地を訪れた経験をもつ枝野議員の牛肉の味が格別であったとの発言を受けて、牛、羊、ヤギといったモンゴルで飼育されている家畜の日本向け輸出についての検討も必要ではないかとの意見も出された。

 バヤル幹事長からは、モンゴル平原の遊牧では100頭の家畜中1割がヤギだというのがかつての平均的構成であったが、現在は6割をヤギが占めるようになっているとの説明があった。ヤギの毛がカシミアとして高値を付けることが飼育数の増加の背景にあることも語られ、ヤギが増加することで草原の草が食べつくされ、環境悪化を誘引しているとの認識も示された。

 枝野議員は「ビックビジネスへの投資も大事だが、小さな投資を優先することで大きな投資も誘導されるのではないか」と問題提起し、バヤル幹事長も同様の認識を示した。古賀議員も「モンゴル政府から投げかけてもらったらわれわれも動く」と語り、さまざまな点で協力していくことを改めて確認した。

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