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2005/05/27
小泉内閣打倒と郵政欠陥法案の廃案めざし、国会内で決起集会開催
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 民主党は27日午前、社会民主党とともに、国会内で「『小泉内閣打倒!郵政欠陥法案の廃案をめざす』−5・27緊急集会」を開催。多数の国会議員や秘書らが参加する中、岡田克也代表らが、小泉内閣打倒と郵政法案の廃案をめざす決意を披露し、一致した行動を改めて確認した。

 集会の冒頭、「国会は官邸の従属物ではない」と訴えて参加者の拍手を浴びた高木義明国会対策委員長代理の司会の下、鉢呂吉雄国対委員長が、この間の情勢を報告。郵政民営化法案が、あまりに欠陥のある法案であることを具体的に指摘した上で、立法府の権威をもって「行政府に対して出し直すことを要求してきた」とし、道理の通った指摘を一顧だにしない与党の姿勢を厳しく批判した。

 続いて岡田克也代表が挨拶し、まず、「小泉総理は、全くの独りよがりの外交・内政を続けている」と改めて指摘。外交については、アジアの中で孤立する日本となりかねない現状について、「その最大の原因は小泉総理その人にある」と厳しく断じた上で、「小泉独りよがり外交に、まず、はっきりノーと言わなければならない」と呼びかけた。

 岡田代表は、「独りよがりは、内政においても同じだ」とし、課題が山積する状況の中、「郵政の問題のみにとらわれて、そのことに全てのエネルギーを注ぎ込む」小泉首相の姿勢を批判。「改革すべきは、郵貯・簡保から特殊法人にカネが流れてきたことにしっかりと歯止めをかけて、特殊法人などの無駄遣いを変えていく」ことだとし、国債の引き受けが増え続けている現実を指摘しつつ、「ごまかしをあたかも真実かのように言っているのが、今の小泉総理だ」とし、「特殊法人の無駄遣いをなくすのであれば、特殊法人そのものの改革をやる」ことが重要だとした上で、「そのことは郵政改革と何の関係もない改革だ」と断じた。

 「この民営化は絵空事だし、結果は官の肥大化に終わる」と更にたたみかけた岡田代表は、「今、改革の進んでいる郵政公社について、同時にそれをスリム化することで民の領域を増やしていく」などと民主党の考え方も紹介。「独りよがりの小泉総理大臣では、日本の先行きは全くない」と切り捨て、「郵政廃案と、小泉内閣打倒に向けて、力を合わせてがんばっていこう」と呼びかけ、大きな拍手を浴びた。

 福島社民党党首の挨拶に続いて、参議院を代表して江田五月参議院議員会長も挨拶し、「郵政法案がいかにひどいか、小泉政治がいかにひどいか」について力説。参院決算委員会の総括質疑を、「敢えて(与野党の)合意で止めるその重要性を認識すべき」で、「参議院は、与野党合意で、小泉さんのこの政治はダメだと、止まっている」とした。その上で江田会長は、これは「他の委員会は全て止まっている。審議拒否ではない。郵政の審議強行だ」などと指摘。「郵政だけにかまける小泉流、これはもう終わりにしなければならない」とし、「ただ1人の突出を与党が止められないのなら、私が止めなければならない」などと力強く訴えた。

 続いて、集会に参加した連合の笹森清会長と政治評論家の森田実氏も挨拶を行った。この中で笹森会長は、日本を米国の属国にしてはならないとして、小泉首相の言う郵政改革を厳しく批判し、法的問題点を訴訟の形で追及していくことも明らかにした。その上で笹森会長は、「この問題について皆さんが、本気で止めに行ったということが分かれば、寝ている方がけしからんなどとは言わない。自信を持ってやって欲しい」と述べ、「これだけの議員が、本気でつぶすという気持ちが一つになれば、間違いなくこの法案は廃案になることは目に見えている」として、「国民のため」の行動を呼びかけた。

 森田氏も、「小泉内閣打倒というスローガンを国会議員の皆さんが掲げて下さり、国民の1人として感謝している」と前置きし、「日本国民の利益ではなく、米国ブッシュ政権の利益の代弁者になっている」「貧しき者を踏みにじり、温かい血の通わない政治だ」などと小泉首相の政治姿勢を厳しく批判。「大石内蔵助を助けた天野屋利兵衛のごとく」、「小泉内閣打倒、郵政民営化阻止のために闘う皆さんのご健闘を、本当に祈る」となど挨拶した。集会の最後には、社民党の横光国対委員長の発声で、参加者全員で力強くガンバローを三唱し、集会を締めくくった。

 なお、本決起集会には、民主党から挨拶に立った岡田代表、鉢呂国対委員長、江田参院会長のほかにも、羽田孜最高顧問、藤井裕久代表代行、川端達夫幹事長、仙谷由人政策調査会長らをはじめ、衆参併せて150名近い議員が参加した。

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