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2006/03/02
「メール」問題についてのお詫び

民主党代表 前原 誠司


 平素より、民主党に対しまして、ご理解、ご支援を賜り、心より御礼を申し上げます。

 このたび、ライブドア問題審議の中で、永田寿康衆議院議員が取り上げました「メール」をめぐって、みなさまに大変なご心配、ご迷惑をおかけし、お叱りを頂戴する事態となりました。党代表として、深くお詫びを申し上げます。

 民主党は、2月28日に、永田議員が取り上げた「メール」は堀江容疑者が発信したものではないとの調査結果を発表しました。その上で、永田議員を処分し、議員は昨日、民主党の会派を離脱しました。また、鳩山幹事長は自ら厳重注意処分を受け、野田国会対策委員長は辞任致しました。そして、党代表の私と鳩山幹事長が公開の記者会見で、正式に、国民のみなさま、自民党・武部幹事長と同氏のご次男をはじめ、関係者のみなさまに謝罪をいたしました。

 永田議員の質問については、国対委員長から慎重な吟味に基づく質問を促していましたが、大変残念な展開となりました。また、代表として、党首討論の場などにおける私自身の発言内容についても軽率の誹りは免れません。党代表としての自らの発言について、慎重の上にも慎重を期すべきであったと猛省しております。多くの国民のみなさまから、お電話、ファックス、お手紙、メール等で厳しいお叱りを頂きました。

 私は今回の処理に当たり、二つのことを考えました。ひとつは私を含めた執行部の責任についてです。自らの進退を含めて真剣に悩み、考え抜きました。熟慮の結果、この時点で私が職を辞することは党の混乱をさらに深めることになる、ここは歯を食い縛っても事態を収拾し、党の立て直しを図らなくてはならないと決意するに至りました。

 もうひとつは、たくさんの重要な課題が国会に山積していることです。定率減税の廃止や医療制度、公務員制度、教育改革の議論もこれからです。重要政策課題について本来の活動を進めることこそ、民主党、そして党代表である私の使命であると考えております。

 今回の件で総選挙敗北から立ち直りつつあった民主党は再びゼロから信頼回復に臨むことになります。いま、その責任を強く噛み締め、必ずやお叱りと激励に応えてまいります。重ねて深くお詫び申し上げます。
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