岡田克也代表らは30日、京都市が進めている新しいタイプの学校運営のモデル校である御所南小学校や、京都市の子育て支援総合センターなどを視察した。
岡田代表ら一行は、まず京都市中京区の京都市子育て支援総合センター「こどもみらい館」を訪問。この施設は、幼稚園と保育所、公立・私立の垣根を越えた全国初の施設で、4団体の事務局を館内に併設。市民とのパートナーシップによる事業運営を実施し、ボランティア登録もおよそ500人を数え、毎日約30人が活動。利用者は1日あたり1400人にのぼる。岡田代表らは、関係者の説明を受けた後、子育て講座のセミナーや館内に設けられた遊び場などを視察し、小さな子どもを連れて来館した母親たちと談笑しながら、短い時間ながら話を聞いた。
続いて岡田代表らは、同じ中京区の御所南小学校を訪問。地産地消で京都府産の食材を使った給食をとった後、門川大作教育長からは、伝統教育や開かれた学校づくりと学校分権などを進める京都市の取り組みについて、村上美智子校長からは、学校と保護者に加えて地域の人たちが積極的に学校運営に参画する「御所南コミュニティ」の概要について説明を受けた。そして、実際に地域コミュニティの協力で運営されている5、6年生の授業を参観した。
その後一行は、「御所南コミュニティ」の役員の皆さんと懇談。コミュニティの役員からは、「地域が学校に関わることなど、はじめは何をしていいか分からなかった。また先生も地域が分からなかったが、話していきながら進めるうちに、壁が無くなった」といった感想や、「地域の良さや、地域にどんな人がいるのかということに、子どもたちが興味を持ち出した」といった意見が出された。
今回の視察を終え、その感想を記者団に問われた岡田代表は、「取り組んでおられる皆さんが、自信を持ってやっていることが印象的だ」とし、更に「コミュニティスクールというのは、民主党も元々推進していた考え方で、今日のことも盛り込みながら、しっかりしたものを世に問うていきたい」などと述べた。
また、民主党の教育改革案については、「教育の機会の平等が崩れつつある。公立の小中学校を立て直していくことが急務だ。保護者や学校、地域社会が一体になって学校の運営に関わって、現場からの建て直していくことがポイントだ」などと述べた。
今回の視察には、仙谷由人政策調査会長(『次の内閣』ネクスト官房長官)をはじめ、達増拓也ネクスト文部科学大臣、前原誠司ネクスト防衛庁長官、古川元久政策調査会長代理(ネクスト副官房長官)、肥田美代子・松本剛明・松本大輔・泉健太各衆議院議員、広中和歌子・福山哲郎・松井孝治・鈴木寛各参議院議員同行した。
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