鉢呂吉雄国会対策委員長は31日午前、国会内で記者会見を開き、現在の国会審議の状況は不正常だとし、これまで同様、あくまでも法案の出し直しを求め、不正常な状況の打開に全力を尽くしていく意向を明らかにした。
この中で鉢呂国対委員長は、「膠着状態が続いている」国会の状況について、「民主・社民が入らない段階での特別委員会が今日も行われるが、このような形での審議は不正常であり、私どもとしては認められるものではない」との考えを改めて明らかにした。その上で、「全く緊張感のない」特別委員会での審議について、「民主党の政策を、自民党の議員が持って質問するという、きわめてふざけた形」だとして、これを厳しく批判。「今の状態を深刻に考えていないのではないか」と自民党の姿勢に苦言を呈した。
更に鉢呂国対委員長は、「不正常な状態を打開することが必要である」との認識の下、「これについては野党も責任があるが、多数を持っている与党側の打開策の努力が求められている」として、与党側に事態打開の責任の多くがあることを指摘した。そして、郵政民営化法案の「4項目の法案の重大な欠陥」を、「政府が率直に認めて法案を出し直すことが必要」だとの認識を改めて表明。審議の中でこれらの問題点を論議するのではなく、出し直しは「審議の前提」だとして、立法府全体の立場から、法案の出し直しの必要性を改めて強調し、「不正常な状況の打開に向けて、全力を尽くしてまいりたい」との決意も併せて明らかにした。
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