民主党・新緑風会は3日午前、本会議開会を前に国会内で参議院議員総会を開催し、岡田克也代表も出席して、江田五月参議院議員会長ともども挨拶を行った。
総会の冒頭、まず挨拶に立った江田会長は、国会の正常化を受けて、「強い闘いを挑んできたが、国民の皆さんにも一定の私どものメッセージをお伝え」することができたとし、昨日都内で行われた国民集会でも、「強い姿勢で臨んでいくという全党一丸となっての闘い方が確認をされた」と指摘。岡田代表と小泉首相が対決した、昨日の衆議院予算委員会にも触れて、「明らかに小泉首相の答弁が、支離滅裂、はぐらかし。その他、どういう言葉を使っていいか、表現できないほどひどいものだった」と厳しく批判した。
続いて岡田代表も挨拶。郵政民営化法案をめぐる対応での参議院の協力に謝意を表した上で、審議に応じることとなった経緯についても、「このまま放置すると最後までいきかねない」状況だったとして、「苦渋の決断の中で、審議に応じるという決定をした」ことを改めて説明した。同時に岡田代表は、「今日からいよいよ本格的審議が始まる」として、「われわれがめざすところは廃案だ。その前提でしっかり議論をしていきたい」と呼びかけた。
また、昨日の予算委員会での小泉首相との質疑にも言及した岡田代表は、「小泉政治の行き詰まりは明らかだ」とし、「内政・外交、いずれも独りよがりの政治が続いている」ことを改めて指摘。「最近は、与党の中からも、或いは自民党の中からも、小泉総理の姿勢について公然と批判の声が挙がるような状況になってきている。もちろん国民の中には、そういう声はきわめて強い」として、「そういう全体の大きな流れの中で、しっかりとわれわれ民主党が、責任を果たしていかなければならない。存在感を発揮していかなければならない」と述べて、一層の奮闘を促した。
岡田代表は更に、東京都議会議員選挙についても触れ、「事実上スタートしている」都議選を何としても勝ち抜き、「来年後半には総選挙」も想定されるが、これは「政権を賭けての一大決戦」だとして、協力と理解を改めて求め、出席議員から大きな拍手が起こった。
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