都内5カ所を回って、東京都議会議員選挙予定候補者らとともに精力的に民主党支持の訴えを行った岡田克也代表は4日、西武池袋線清瀬駅前で街頭演説を行った。あいにくの雷雨に見舞われ、どしゃ降りの中での街頭演説となったが、岡田代表は雨をものともせず、加藤公一衆議院議員、蓮舫参議院議員とともに力強く民主党への支持を訴えた。
岡田代表は、政権交代の必要性を訴える中で、小泉外交の問題点をまず指摘。過日、シンガポール首相やニュージーランド首相それぞれと実現した会談の席上でも、両首相から日中関係の悪化を懸念する意見が出されたことを引き、「独りよがり外交だ。日中関係が悪化する中にあっては、両国の平和も豊かさも保持できない」と断じた。さらに日韓・日中関係の改善なくして、北朝鮮による拉致問題の解決も核開発阻止も到底望めないとする考えを表明し、民主党が目指すアジア重視の外交姿勢の必要性を訴えた。
続いて岡田代表は、郵政民営化の問題も取り上げ、「何のための民営化なのか。民営化するとどんな利点が国民にもたらされるのか、全く分からない」と述べ、国民利益を無視して民営化ありきで突っ走る小泉政治を批判。年金制度の抜本改革など、国民が求める政策の実現こそ政治主導で推し進めるべきとし、その実現に向けて努力する民主党に力を貸して欲しいと、降りしきる雨の中で熱心に見守る聴衆に訴えた。
岡田代表は更に、東京都議選をたたかう上で、民主党は、「東京マニフェスト」を掲げ、都政で実現していきたい政策を盛り込んだことを報告。「これで完成ではなく、皆さんの声を聞きながらマニフェストを更に進化させ、皆さんと共に求められる都政を実現していきたい」と力説した。そして、「この雨にもかかわらず最後まで足をとめて下さった皆さまの力強い支持をお願いしたい」として、演説を締めくくった。
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