野田佳彦国会対策委員長は25日、共産党・社民党との野党国対委員長会談を終えて国会内で記者会見し、会談の内容や当面の日程について語った。
会談では、当面、ライブドア問題、耐震強度偽装問題、BSE問題のいわゆる「三点セット」を政府追及のテーマに据え、共闘したいと野田国対委員長が提案し、両党が応じた。また野田国対委員長から、当面の日程について報告が行われた。
野田国対委員長は、補正予算や議員年金廃止法案、アスベスト対策法案、在外ハンセン病患者の補償問題に関する法案などに関する、国会での審議日程を記者団に説明。26日の予算委員会での補正予算審議から、民主党議員が論戦の火ぶたを切るとして、スタートダッシュへの期待を述べた。
23日に前原代表が代表質問で使用した「粉飾決算」との表現に対して、自民党から懲罰動議が提出された件については「個人の認識と表現に関わる問題。気にくわないから懲罰動議といっていたら、言論の府はもたない」と批判。言論には言論をもって、違う表現で反論をすれば良いとの考えを示した。
野田国対委員長は、自民党の武部幹事長が記者会見で、民主党の岡田前代表がライブドアの堀江前社長にアプローチしたなどと述べた件にも触れ、岡田前代表が撤回と謝罪を文書で要求していると改めて表明。「(岡田前代表は)堀江前社長から求められて会ったというのが経緯。アプローチしたという認識は誤り。出馬要請は一切していない」と強く抗議の意を表した。岡田前代表の見識を「野球で言うならば選球眼。ボールだと判定した」とした上、「ボール球に手を出した人が今頃何をいうかと言わざるを得ない」と苦言を呈した。
|